【日本 3-0 アルゼンチン　SAISON CARD CUP 2021】

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　東京五輪を戦うU-24日本代表は、南米予選を1位で通過した強豪U-24アルゼンチン代表と2試合を行った。26日の1戦目は0-1で敗れたものの、29日のゲームでは好パフォーマンスを披露し3-0と快勝。課題と収穫の両方が見つかった、非常に意味のある強化試合となったのでないだろうか。

　横内昭展監督はU-24アルゼンチン代表との2試合で、招集した23名のうち、GK沖悠哉と田中駿汰（負傷により途中離脱）を除く21名を起用した。その中で東京五輪行きの列車に乗るためのアピールに成功したのは誰なのか。今回は、現時点での「東京五輪メンバー当落予想」を4段階評価（不動、当確、当落線上、落選濃厚）で紹介する。今回は、MFとFW編。

MF

久保建英【不動】
第1戦：90分出場
第2戦：75分出場
やはり欠かせない存在だった。U-24アルゼンチン代表との2試合でいずれも先発出場を飾ったが、パフォーマンスは際立っていた。大きな問題がない限り、東京五輪でも攻撃の中心として輝きを放ってくれることだろう

田中碧【不動】
第1戦：出場なし
第2戦：90分出場
出場停止だった1戦目の鬱憤を、2戦目で晴らした。攻撃時のパス出しは相変わらず精度が高く、守備でもかなり奮闘していた。川崎フロンターレで成長し続けるMFは、やはり中盤に必要な存在だ

中山雄太【当確】
第1戦：90分出場
第2戦：出場なし
1戦目でボランチとしてフル出場。ただ、パフォーマンス自体はそこまで良くなかった。それでも、このチームのリーダーであること、複数ポジションをこなすユーティリティー性を考えても、五輪メンバーに生き残ってくるだろう

旗手怜央【当確】
第1戦：66分出場
第2戦：7分出場
1戦目で川崎フロンターレでも担う左サイドバックとして出場。鋭い攻撃参加が光っていた。一方で、守備面で課題を見つけたのも事実。東京五輪に向け、所属クラブでこのあたりの向上に努めてほしいところだ

三笘薫【当確】
第1戦：66分出場
第2戦：2分出場
期待を背負いながら1戦目で先発出場も不完全燃焼に終わった。ただ、失格の烙印を押すほどのパフォーマンスではなかったのも事実。スタメンではなくとも、切り札として置いておきたい存在だ

相馬勇紀【当確】
第1戦：24分出場
第2戦：88分出場
仕上げの部分でクオリティーを欠いてしまったのは事実だが、2試合ともパフォーマンスは良かった。緩急を巧みに使ったドリブル突破は、東京五輪という大舞台でも必ず各国の脅威となる

三好康児【当落線上】
第1戦：88分出場
第2戦：15分出場
1戦目はほぼフルタイムの出場を果たすものの、個人でのプレーが目立ち、周りを効果的に使えず。攻撃を活性化したとは言い難かった。堂安律の存在を考えても、このチームにおける序列がそこまで高いとは言えないだろう

渡辺皓太【落選濃厚】
第1戦：90分出場
第2戦：1分出場
1戦目でスタメンに起用されるも、パスで違いを創り出せず、フィジカルでも弱さを露呈するなど存在感は薄かった。東京五輪で強豪国と戦う上でレベル不足なのは明らか

田中駿汰【落選濃厚】
第1戦：出場なし
第2戦：出場なし
U-24アルゼンチン代表との2試合は怪我の影響で無念の出場なし。絶好のアピールの機会を失ってしまった。所属クラブでの爆発的な活躍がない限り、五輪メンバーから漏れてしまうだろう

FW

田川亨介【当落線上】
第1戦：79分出場
第2戦：29分出場
スピードを活かした前線からのハードワークは目立ったものの、ストライカーとして肝心な結果を残すには至らず。存在感をアピールしたとは言い難い。前田大然や上田綺世ら今回未招集のライバルに負けてしまう可能性も

林大地【当落線上】
第1戦：2分出場
第2戦：61分出場
結果を残せずにいたら落選濃厚だったが、チャンスをモノにし見事にアピールしてみせた。ただもちろん、序列が一気に高まったわけではない。引き続き前田大然、上田綺世、田川亨介らと熾烈な競争を繰り広げる

食野亮太郎【落選濃厚】
第1戦：11分出場
第2戦：83分出場
正直、東京五輪行きは厳しいと言わざるを得ない。2戦目は右サイドハーフとして先発出場も、存在感は他の選手と比べかなり薄かった。最前線でも起用できないとなると、戦力としては見られない

【了】