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久保建英は先発しても苦戦していた。ヘタフェの衝撃的なスタッツが証明する、厳しすぎる現実

text by 編集部 photo by Getty Images

久保建英
【写真:Getty Images】

【オサスナ 0-0 ヘタフェ ラ・リーガ第29節】

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 ラ・リーガ第29節、オサスナ対ヘタフェが現地時間3日に行われ、0-0のドローに終わっている。

 U-24日本代表での活動を終えヘタフェに戻った久保建英は、81分からピッチに立った。しかしチームは終盤、守備に追われる時間が長くなり、なかなか攻撃に出ていけない。そんな中で当然久保も存在感を放つことは難しくなり、結局タッチ数は0のまま試合終了のホイッスルを聞くこととなってしまった。

 ただ、仮に久保がフルタイムで出場していても、苦戦することに変わりはなかったのかもしれない。それは、ヘタフェのスタッツが証明している。

 データサイト『Who Scored』によると、この日のヘタフェの支配率は41%で、パス成功率は50%に留まっている。とくに驚きだったのは、ヘタフェの選手全員がパス成功数20本以下であること。最多はカルレス・アレニャで18本。最低はソフィアン・チャクラで、その数はなんと5本である。

 パス本数を見ても、30本を超えたのはGKダビド・ソリアと左サイドバックのマティアス・オリベラのみ。パス成功率はマウロ・アランバリがスタメン組で唯一70%を超えており、他の選手はほとんどが60%以下となっている。サッカーという競技においてはなかなか珍しい数字と言えるのかもしれない。

 U-24アルゼンチン代表戦で改めて明らかとなったのは、やはり久保はボールを持てば何かしらアクションを起こすことである。個の点取り屋ではないが、“チームとして”点を奪うためにチャンスメークする、という能力に関しては確かに非凡なものが備わっている。

 ヘタフェにはヘタフェのやり方があり、そこに文句は言えないが、やはりボールを持ってこその久保と同チームのスタイルは、「合わない」のレベルではなく「合わなすぎる」と感じる。守備の意識や対人戦といった部分は向上するかもしれないが、オフェンスとしての能力を磨くなら他クラブへの移籍は必須だろう。

【了】

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