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岩渕真奈が「嫌でもちょっとは感じる」こととは? なでしこジャパンの中心として…

text by 編集部 photo by Getty Images

岩渕真奈
【写真:Getty Images】

 なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は8日に開催される国際親善試合のパラグアイ女子代表戦に向けて合宿を行っている。

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 前日の7日にはイングランドのアストン・ヴィラに所属するFW岩渕真奈がオンラインでの取材に応じた。

 代表チームとの対外試合は昨年3月のSheBelieves Cup以来、約1年ぶりとなる。東京五輪の開幕まで約100日しかない状況での再出発となる一戦に向けて、岩渕は「相手のレベルどうこうよりは、自分たちがどういうサッカーをしたくて、どう勝ちたいのかが本当に重要になってくると思う」と語った。

 今年1月に自身2度目の欧州挑戦を決断した岩渕は、2011年のFIFA女子ワールドカップ優勝メンバーの1人でもある。現在のなでしこジャパンでも熊谷紗希と並んで随一の経験値を誇る選手であり、中心としてチームを引っ張る役割も求められるだろう。

 やはり周りからの期待も「嫌でもちょっとは感じますよね、それはやっぱり」と岩渕は言う。だが、それがプレッシャーになっているわけではない。むしろ「年齢的にもそれなりに上ですし、若い時から本当にいろいろな経験をさせてもらっているので、(リーダーシップを発揮)しなければいけないという自負は持ってやっています」と、期待を中心選手としての自覚を強くする原動力に変えている。

「簡単に言ったらチームを引っ張れる存在でありたいですし、引っ張るだけでなくしっかり頼ってもらえるような結果を出していきたいなと思っています。今回、(熊谷)紗希がいないなかで、しっかりリーダーシップを取っていきたいなと個人的には思っています」

 なでしこジャパンは世代交代が進み、高倉麻子監督の選んだメンバーには20代前半の選手も多くなっている。「日本代表」としての経験が浅い選手たちに対し、岩渕はかつて自分が先輩たちから受けたのと同じように、サポートを惜しまないつもりだ。

「プレーの部分で言ったら、若い時から『仕掛けていいよ』『良さを出せばいいから』と(先輩たちに)ずっと声をかけてきてもらっていました。それなりに若くて代表戦の経験のない若い選手も多いので、そういう部分はしっかり声をかけた上で、自分自身がピッチの上で(若い選手たちを)助けられるような選手になれたらと思います」

 岩渕は「今までのサッカー人生の集大成といったらちょっと早いですけど、それくらい今までに得た経験だったりをぶつけられる大会にできたら」と語っており、東京五輪にかける思いは人一倍強い。

 8日に行われるパラグアイ女子代表戦と、続く11日のパナマ女子代表戦でリーダーとしての自覚をどのようにピッチ上で表現するか注目だ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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