アフリカの消えた逸材5人。天国から地獄へ…表舞台から姿を消したかつての天才たち

2021年05月26日(Wed)7時00分配信

シリーズ:消えた逸材5人
text by 編集部 photo Getty Images
Tags: , , , , , , , , , , , ,

流れ星のように消えた元ミランの神童

ハキム・マストゥール
【写真:Getty Images】

MF:ハキム・マストゥール(モロッコ)
現所属クラブ:カルピ(イタリア3部)

 モロッコ人の両親のもとイタリアで生まれたハキム・マストゥールは、14歳でミランの下部組織に入団すると、わずか15歳でセリエAのベンチ入りを経験。そして16歳となったタイミングで、ミランとのプロ契約を勝ち取った。とにかく足元のテクニックが高く、正確なタッチと鋭いドリブルで相手を次々と翻弄する。その姿から彼は「神童」と称されるようにもなった。

 しかし、様々な面で未熟だったマストゥールは流れ星の如く一瞬で表舞台から消えることになる。2015年のマラガへのレンタルが不発に終わると、翌年のズウォレへのレンタル移籍も完全失敗。ミランに復帰した後もトップチームでの出番はまったくなかった。そして2018年夏、マストゥールはイタリアの名門を退団し活躍の場をギリシャのラミアへ。神童、神童と言われながらも、結局ミランではトップチームでの出場が「0」だった。

 そしてギリシャでも全然活躍できなかったマストゥールは2019年3月にラミアを退団し、そこから無所属に。その半年後、レッジーナに手を差し伸べられたが、同クラブでの1年目はリーグ戦出場が1試合でプレータイムは8分。在籍2年目となった今季はリーグ前半戦でわずか190分間のプレーに留まっている。結果、レッジーナでも最後まで戦力になりきれず、今年1月に3部カルピに籍を移した。

 マストゥールは現在22歳。今後どこかで復活する可能性はもちろんまだ否定できないが、現時点でその兆しはほぼ見えていない。新天地カルピでも怪我により、3月中旬以降プレーできないままシーズンを終えてしまった。昨年にはトイレットペーパーで華麗にリフティングする姿を自身のSNSにアップしていたなど、技術力の高さは間違いなくピカイチなのだが…。

1 2 3 4 5

新着記事

↑top