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久保建英、20歳の誕生日に語った自覚と責任「サッカーを知らない人たちにもわかる実力見せる」

text by 編集部 photo by Getty Images

久保建英
【写真:Getty Images】



 U-24日本代表に招集されているMF久保建英が、6月4日に誕生日を迎えた。

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 節目の日にオンライン取材に応じた久保は「まだあんまり実感はないですけど、明日の試合から20歳なので、しっかり一段階ギアを上げていくというか、19歳じゃないので、20歳なので、しっかり大人のサッカーじゃないですけど、大人の自分を見せていけたらなと思います」と固い決意を口にした。

 いったい久保の考える「大人のサッカー」とは何か。その答えも「簡単に言うと、経験だったりとか…」と自らの口で説明した。模範とするのは日本代表の先輩だ。

「昨日、試合を途中から見ていて、遠藤航選手が入ったときに『落ち着いたな』と。自分だったら『ここに1人入ってほしいな』というところにスッと入って前を向いてくれて、パッと(パスを)つけてくれたり、試合でどういうプレーするか頭に入っていたと思う。

時間帯を考えたりとか、チーム全体のことを俯瞰して、ゲームを見るだったり、余裕を持ってプレーするという話をしていますが、さらにチーム全体、個人で言うだけでなく、チーム全体の流れや時間帯を考えた余裕みたいなものが、本当に大人ってことなのかなと、ちょっと思いました」

 久保はかなり早い段階から「至宝」として注目を浴びてきた。11歳で世界的名門バルセロナの下部組織に入団し、15歳でJリーグデビュー。さらに18歳で古巣の宿敵レアル・マドリードへ移籍し、すでにスペイン1部リーグで2シーズンを戦い抜いた実績を持つ。

 知名度や人気は日本屈指の選手と言っていいだろう。少年期から大きな注目を集め、やりづらさもあったであろうことは容易に想像できる。だが、久保は常に臆することなく表に出て、メディアに対してもはっきりと自分の考えを述べる“大人”な側面が、10代のころからあった。

「日本サッカーに貢献できるなら、全然自分が騒がれる程度のことはまったく何とも思っていないです。これからも自分が試合に来ることで、よりたくさんのお客さまだったり、普段サッカーを見ない人がサッカーを見てくれるなら、それは自分にとっても代表チームにとっても、皆ハッピーだと思う。自分もしっかり知名度を上げつつ、今度は自分が『実力もあるんだぞ』というところを、しっかりサッカーを知らない人たちにもわかるような実力で見せていけたらと思います」

 久保には日本サッカーを先頭に立って引っ張っていく者としての自覚と責任が芽生え始めている。

【了】

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