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遠藤航の同僚FW、偽名使用などで処分決定。本人も被害者の複雑な一件に裁定は…

text by 編集部 photo by Getty Images

サイラス・ワマンギトゥカ
【写真:Getty Images】



 ドイツ1部のシュトゥットガルトは11日、これまで実際と異なる名前と生年月日を登録してプレーしていたFWサイラス・カトンパ・ムヴンパに対してドイツサッカー連盟(DFB)からの処分が確定したことを明らかにした。3ヶ月間の出場停止処分および3万ユーロ(約398万円)の罰金処分となる。

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「サイラス・ワマンギトゥカ」の登録名でプレーしていた同選手は、2019年から在籍するシュトゥットガルトで遠藤航らとともに主力として活躍。2020/21シーズンにはブンデスリーガ1部で11得点を挙げ、リーグ公式の年間最優秀ルーキーにも選出された。

 だが今月8日、シュトゥットガルトはサイラスがクラブに対して事実と異なる身元情報を用いていたことを告白したと発表。実際の名前は「ワマンギトゥカ」ではなく「カトンパ・ムヴンパ」、生年月日は1999年10月6日とされていたが、実際には1998年だと明かした。

 クラブの説明によれば、サイラスは若手時代に代理人によって虚偽の身元を使用することを強制された“被害者”。だが身元情報を偽っていたという事実には変わりはなく、DFBは同選手に処分を下すことを決定した。本人およびクラブは処分の受け入れに同意したとのことだ。

「規定により処分が下されることになるのは彼も我々も承知していた。彼のケースの特別な状況も考慮に入れて裁定が下された」とシュトゥットガルトのスベン・ミスリンタートSD(スポーツディレクター)はコメントしている。

 今年3月に十字靭帯断裂の重傷を負ったサイラスはいずれにしても10月から11月頃まで復帰できないことが見込まれており、3ヶ月間の出場停止処分が影響することはない。実質的には罰金が唯一の処分という形となる。

【了】

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