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バルセロナ、5年間の歴代スタメン&フォーメーション。国内タイトル寡占から悪夢の8失点大敗、そして踏み出した新時代への一歩

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

ネイマールの後釜(17/18シーズン)

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バルセロナ、2017/18シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)



【シーズン成績】
UEFAチャンピオンズリーグ:ベスト8
リーガ・エスパニョーラ:優勝(28勝9分1敗)
コパ・デル・レイ(スペイン国王杯):優勝

 アスレティック・ビルバオを率いていたエルネスト・バルベルデが新監督に就任。ネイマールは2億2000万ユーロともいわれる違約金でパリ・サンジェルマン(PSG)への電撃移籍が決まり、MSNは3年で解体となった。バルセロナはネイマールの後釜として、ドルトムントからウスマンヌ・デンベレを1億500万ユーロとボーナスという条件で獲得した。

 新指揮官はメッシとスアレスを最前線に置く4-4-2を採り入れた。リーグ戦では無敗を継続して首位を独走。チャンピオンズリーグ(CL)でもグループステージでユベントスに雪辱を晴らし、無敗で決勝トーナメント進出を決めた。

 夏に移籍が決まらなかったフィリッペ・コウチーニョは、冬の移籍市場で1億6000万ユーロとも報じられた移籍金で加入。ハムストリングの負傷でデビューが遅れ、リーグ戦初ゴールをマークするのに5試合かかったが、その後はゴールやアシストを積み重ねた。リーグ戦18試合で8得点5アシストという結果を残している。

 デンベレはネイマールの後釜として期待されたが、9月16日のヘタフェ戦で負傷。左足大腿二頭筋の腱断裂で戦線を離脱し、復帰は年明けまで待たなければならなかった。復帰後はコウチーニョの加入もあって出番を掴めず、公式戦で先発メンバーに名を連ねたのはわずか14試合だった。

 チェルシーを1勝1分で破ったバルセロナは、CL準々決勝でローマと対戦。1stレグは4-1と大勝したが、アウェイゲームで大きな落とし穴が待っていた。6分に先制を許し、58分に追加点を決められると、82分にも失点。2戦合計スコアで並ばれたバルセロナはアウェイゴール数で下回り、準々決勝で大会から姿を消した。前年とは逆の形で逆転劇を演じてしまった。

 早すぎる敗退を喫したCLとは対照的に、国内では無類の強さを誇った。コパ・デル・レイではセビージャを5-0で圧倒して4連覇を達成。首位を独走するリーグでは3試合残して優勝が決まり、第36節のエル・クラシコは消化試合となってしまった。37節で敗れて無敗記録は止まったものの、リーグ戦1敗はペップ・グアルディオラ体制2年目の09/10シーズン以来2度目の快挙だった。

 ハビエル・マスチェラーノは出場機会を求めて冬に中国の河北華夏へ移籍。リーグ優勝をほぼ手中に収めた4月下旬には、アンドレス・イニエスタが涙ながらに退団を表明している。シャビなき後に3年間キャプテンを務めたイニエスタはシーズン終了後、ヴィッセル神戸への移籍を発表した。

▽GK
マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン

▽DF
セルジ・ロベルト
ジェラール・ピケ
サミュエル・ウンティティ
ジョルディ・アルバ

▽MF
イバン・ラキティッチ
セルヒオ・ブスケッツ
パウリーニョ
アンドレス・イニエスタ

▽FW
リオネル・メッシ
ルイス・スアレス

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