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バルセロナ、5年間の歴代スタメン&フォーメーション。国内タイトル寡占から悪夢の8失点大敗、そして踏み出した新時代への一歩

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

悲劇は再び(18/19シーズン)

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バルセロナ、2018/19シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)



【シーズン成績】
UEFAチャンピオンズリーグ:ベスト4
リーガ・エスパニョーラ:優勝(26勝9分3敗)
コパ・デル・レイ(スペイン国王杯):準優勝

 アンドレス・イニエスタが日本へ、パウリーニョが中国へと去った中盤にはアルトゥーロ・ビダルとアルトゥールを獲得。センターバックには23歳のクレマン・ラングレが加わった。イニエスタに代わるキャプテンは、リオネル・メッシが務めることとなった。

 リーグ戦では4連勝スタートを切ったが、そこから4戦未勝利で2位に転落。しかし、首位攻防戦となった直後のセビージャ戦を4-2で勝利してエル・クラシコを迎えた。バルセロナはメッシを負傷で欠いたが、ルイス・スアレスがハットトリックを達成して5-1の大勝へとチームを導いている。

 前シーズンは29失点を記録したが、前半戦はその堅守が影を潜めた。ラージョ・バジェカーノ戦は勝利したものの2つのゴールを許し、レアル・ベティス戦では4失点を喫して敗れた。続くアトレティコ・マドリード戦に1-1で引き分けたバルセロナは、再びセビージャに首位を明け渡した。

 しかし、12月に入り、攻守の歯車がかみ合い始める。リーグ戦8連勝で首位に立つと、そこから首位を譲ることはなかった。

 コパ・デル・レイでは準決勝でレアル・マドリードと対戦。ホームでは1-1のドローに終わったが、スアレスに2得点が生まれた2ndレグを3-0でものにして突破を決めた。中2日で行われたリーグ戦はクラシコ連戦となったが、こちらも1-0で勝利。首位争いを抜け出したバルセロナは3試合を残して2年連続26回目のリーグ優勝を決めた。

 チャンピオンズリーグ(CL)でもPSV、トッテナム、インテルと同居した死のグループを突破すると、オリンピック・リヨン、マンチェスター・ユナイテッドを撃破してベスト4進出。準決勝では前年のファイナリスト、リバプールと対戦した。

 カンプノウで行われた1stレグを3-0で勝利したバルセロナの突破はほぼ確実のように見えた。しかし、2ndレグではロベルト・フィルミーノ、モハメド・サラーの両エースを欠くリバプールに4失点を喫して完敗。屈辱的な逆転負けで「アンフィールドの奇跡」をアシストしてしまった。

 2年連続でのCL逆転敗退のショックは尾を引いた。コパ・デル・レイでも決勝でバレンシアに敗れて5連覇はならず。2度の監督交代に揺れたマドリーの不調に助けられる形でリーグ戦こそ制したが、バルベルデ体制2年目のシーズンはその1冠のみに終わった。

▽GK
マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン

▽DF
セルジ・ロベルト
ジェラール・ピケ
クレマン・ラングレ
ジョルディ・アルバ

▽MF
イバン・ラキティッチ
セルヒオ・ブスケッツ
アルトゥーロ・ビダル

▽FW
リオネル・メッシ
ルイス・スアレス
フィリッペ・コウチーニョ

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