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U-24日本代表のエースストライカーはどんな選手? 重要な1トップを担うのは…

text by 編集部 photo by Getty Images

上田綺世
【写真:Getty Images】



 日本サッカー協会は、東京五輪に臨むU-24日本代表メンバー18人を22日に発表した。エースストライカー候補となるのは鹿島アントラーズに所属するFW上田綺世だ。

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 18人で構成される五輪本大会のメンバーにFW登録で選ばれたのは上田と前田大然のわずか2人。3つのオーバーエイジ(OA)枠を全て守備的なポジションの選手たちで埋めていることからも、2人に対する森保一監督からの信頼と期待の厚さがうかがえる。

 前田も今季J1で9得点を挙げるなど結果を残しているが、圧倒的なスピードを武器としたスタイルは交代出場で生きるかもしれない。DFとの駆け引きや裏への抜け出しからポストプレーやヘディングの強さまで兼ね備える万能型の上田の方が先発候補としてはリードしていると考えられるだろう。

 大学サッカーでプレーしていた上田が日本のサッカーファンに広く知られる存在となったのは2019年。東京五輪世代を中心としたメンバーだったとはいえ、現役大学生としては9年半ぶりとなる日本A代表入りを果たし、コパ・アメリカで南米の強豪相手に代表デビューを飾った。

 コパ・アメリカでは積極的にチャンスに絡みながらも決定力を欠いたが、その後も東京五輪世代の主力FWとして着実にキャリアを歩んできた。大学サッカー部を退部して前倒しで加入した鹿島では昨季J1で二桁の10得点を記録。今季は負傷離脱もあったがここまで6得点を挙げている。

 U-24日本代表の6月シリーズではA代表との兄弟対決に出場しなかったが、U-24ガーナ代表戦では先発で、ジャマイカ代表戦では交代出場でそれぞれ1得点を記録。鹿島に戻ってからも、16日に行われた天皇杯のY.S.C.C.横浜戦では後半からの出場でハットトリックを達成するなど好調を維持している。

 20日のJ1第18節ベガルタ仙台戦でも、得点には繋がらなかったもののクロスバーを叩くヘディング弾や鋭い抜け出しからのシュートなどたびたび相手ゴールを脅かしていた。久保建英や堂安律など強力な中盤と連係し、U-24日本代表を悲願のメダル獲得へ導くゴールを決めてくれることが期待される。

【了】

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