ドイツ代表はなぜ危険な状況に追い込まれたのか。“ゲルマン魂”が燃え上がるまでに犯した「過ち」とは【ユーロ2020分析コラム】

2021年06月24日(Thu)12時59分配信

シリーズ:分析コラム
text by 本田千尋 photo Getty Images
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UEFAユーロ2020(欧州選手権)・グループリーグF組第3節、ドイツ代表対ハンガリー代表が現地時間23日に行われ、2-2のドロー決着となった。ドイツ代表は結果的に2位でベスト16入りを決めたが、かなり危うい展開だった。一体なぜ、ヨアヒム・レーブ監督のチームは苦労したのだろうか。(文:本田千尋)

背水の試合展開

ドイツ代表
【写真:Getty Images】

“ゲルマン魂”再び――。

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 現地時間23日に行われたグループリーグF組最終節。試合開始から両ウイングバックのロビン・ゴセンスとヨシュア・キミッヒが高い位置を取り、ドイツ代表は敵陣に攻め込む。しかし先制したのはハンガリー代表だった。11分、それまで機能していたカウンタープレスがハマらず、ロランド・シャッライにアーリークロスを入れられ、アーダーム・サライにヘディングで決められてしまう。

 その後もドイツ代表がボールを保持し、21分にコーナーキックからマッツ・フンメルスのヘディングがバーを直撃するなどあわやの場面もあったが、そのまま0-1で前半を折り返す。サイドが手薄の4バックだったポルトガル代表とは違い、[5-3-2]で引いて守るハンガリーは容易にスペースを与えてくれず、ゴセンスとキミッヒという両ワイドの強みを活かせなかった。ポルトガル戦に続く背水の試合展開――。

 しかしドイツ代表は、再び“ゲルマン魂”をピッチの上に示す。58分、ヨアヒム・レーブ監督はボランチのイルカイ・ギュンドアンに代えてレオン・ゴレツカを投入。ゴレツカはシャドーに入り、シャドーのレロイ・ザネをウイングバックに移し、キミッヒをギュンドアンがいた中央にずらした。

 ウインガーのザネがウイングバックに入ったことで、より攻撃的な[3-4-3]の布陣となったドイツ代表は、66分、同点に追い付く。キミッヒが蹴ったフリーキックを、ファーでフンメルスが頭でゴール前に繋ぎ、さらにカイ・ハフェルツがヘディングで押し込んだ。

 ところが喜びも束の間、即座にハンガリー代表に勝ち越し弾を許す。

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