まさに完敗。オランダ代表に一体何が起きた? 「重要なもの」が欠如、11人なら勝てていたのか【ユーロ2020分析コラム】

2021年06月28日(Mon)11時52分配信

シリーズ:分析コラム
text by 小澤祐作 photo Getty Images
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UEFAユーロ2020(欧州選手権)・ラウンド16、オランダ代表対チェコ代表が現地時間27日に行われ、0-2でチェコ代表が勝利している。オランダ代表はまさかの敗退。この試合では、現代サッカーにおいて最も重要なものを欠いた。(文:小澤祐作)

勢いのあるうちに仕留め切れず…

オランダ代表
【写真:Getty Images】

 グループリーグで無傷の3連勝を果たしたオランダ代表が、あっけなく散った。これが、トーナメント戦の恐ろしさだろうか。

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 オランダ代表は試合の入りこそ悪くなかった。左で作り、右へ大きく展開してアグレッシブな攻め上がりを見せる右ウイングバックのデンゼル・ドゥムフリースを活かす。こうした明確な狙いを持っていた。開始早々には、左に流れたドニエル・マレンから際どいクロスがドゥムフリースへと放たれている。

 その後もオランダ代表はポゼッション率を高めながら、チェコ代表陣内でプレーする時間を増やした。8分にはフリーキックからあわや、といったシーンも作っている。開始20分ほどは、確かにオランイェのペースだった。

 しかし、上記のようなチャンスを活かせなかったのは痛かった。徐々にチェコ代表の守備陣が“慣れて”しまったのだ。エリアよりも人に重きを置いたディフェンスを前に、立ち上がりに何度か良い飛び出しを見せたドゥムフリースが消され、生命線となる中央のジョルジニオ・ワイナルドゥム、フレンキー・デ・ヨングも機能不全を強いられることに。流れを相手に渡してしまった。

 奪ったらすぐに蹴り出さずしっかりと繋いでくるチェコ代表に対し、オランダ代表は守備でも苦労していた。WBとセンターバックの間、いわゆるハーフスペースに侵入する選手を捕まえきれず、シンプルにクロスを放り込まれる。中央はさすがに堅かったが、全体的に整備されている印象はなく、能動的なチェコ代表にほとんどついていくことができなかった。

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