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その姿はまるでカンテ。U-24日本代表の要、遠藤航が凄かった。完璧すぎるスタッツとは?【東京五輪男子サッカー】

text by 編集部 photo by Getty Images

遠藤航
【写真:Getty Images】



【U-24日本 2-1 U-24メキシコ 東京五輪・グループリーグA第2節】

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 U-24日本代表は25日、東京五輪(東京オリンピック)・男子サッカーのグループリーグA第2節でU-24メキシコ代表と対戦した。

 初戦でU-24フランス代表を粉砕した北中米の雄に対し、U-24日本代表は素晴らしい試合を演じている。開始11分でスコアを2-0とすると、その後も主導権を握り続ける。68分にはディフェンス陣の背後を突いた堂安律が退場者を誘発するなど、U-24メキシコ代表をこれでもかと苦しめた。

 数的優位となった後は相手に押し込まれ、セットプレーから1点を失ってしまったが、最後は守備陣が耐えて同点弾は許さず。森保一監督率いるチームはグループリーグ2連勝を飾ることになった。

 この試合では注目度の高い二人が結果を残した。久保建英は2戦連続ゴールを奪い、スピードに乗ったドリブルでも存在感を発揮。堂安は久保の得点をアシストし、PKを決め、退場者を誘発と相手の脅威となった。彼らの活躍がなければ、難敵U-24メキシコ代表に勝利することは不可能だったはずだ。

 しかし、そんな二人と同等、あるいはそれ以上に輝きを放っていた人物がいた。それが、遠藤航である。

 昨季ブンデスリーガのデュエルキングに輝いた背番号6は、タフなメキシコ戦士に対しても圧倒的な強さを見せつけた。開始わずか3分にはディエゴ・ライネスからボールを奪うと、寄せに来た相手二人をかわして右足アウトで相馬勇紀へスルーパス。チャンスの起点となった。

 その後も遠藤はピッチ上において眩い輝きを放ち続けた。圧巻のフィジカルでボールをノーファウルで奪えば、そのままゴリゴリとしたドリブルで敵陣深くへと侵入し、チャンスの幅を広げる。その姿はまるで、今や世界最高の守備的MFと称されるフランス代表エンゴロ・カンテと重なる部分があった。

 データサイト『Sofa score』によるこの試合の遠藤の主なスタッツはタッチ数47回、パス成功率85%、キーパス1本、シュート0本、タックル数5回、デュエル勝利数9回、空中戦勝利数3回、ドリブル成功数3回。タックル数とデュエル勝利数に関してはチームトップの成績で、ドリブル成功数は久保に次ぐ同2位、空中戦勝利数も酒井宏樹に次ぐ2位となっている。遠藤がいかに攻守で働いていたか、このスタッツだけでも十分伝わるだろう。

 今や日本最高の守備的MFと言ってもいい遠藤航。U-24メキシコ代表戦後に「個人的には徐々にコンディションというのは上がってきていると思う」と話した同選手の輝きこそが、メダル獲得へのカギとなるだろう。

【了】

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