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久保建英はやはり日本史上最高の逸材。すでに塗り替えた数々の記録とは【東京五輪男子サッカー】

text by 編集部 photo by JMPA

久保建英
【写真:JMPA代表撮影】



【U-24日本 4-0 U-24フランス 東京五輪・グループリーグA第3節】

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 東京五輪(東京オリンピック)・男子サッカーのグループリーグA第3節、U-24日本代表対U-24フランス代表が28日に横浜国際総合競技場で行われた。

 引き分け以上で決勝トーナメント行きが確定する状況にあったU-24日本代表は、結果的に若きレ・ブルーを攻守で圧倒することになった。27分に先制点を奪うと、その7分後に追加点。後半も手を緩めずさらに2点を追加するなど、4-0と快勝を収めている。これでグループリーグは3戦全勝。首位でU-24ニュージーランド代表が待つ準々決勝へと駒を進めることになった。

 そんなU-24フランス代表戦でも輝きを放っていたのが久保建英だ。立ち上がりこそ相手のマークに苦しんだが、27分に上田綺世のシュートのこぼれ球を左足でプッシュ。ベスト8入りをグッと引き寄せる貴重な先制点を奪っている。この日は前半のみの出場だったが、間違いなく勝利の立役者だった。

 その久保は、五輪における日本代表の記録をすでにいくつか塗り替えている。

 まず、グループリーグ3試合連続ゴール。これは、1936年ベルリン大会から今大会まで計11回出場してきた日本代表の歴史において初の快挙となっている。もちろん、グループリーグでアフリカ、北中米、ヨーロッパと3つの異なる大陸の国からゴールを奪ったのも久保が初だ。また、グループ第2節U-24メキシコ代表戦での開始6分ゴールは、日本代表における五輪史上最速弾となった。

 また、久保は五輪における日本代表史上最年少得点記録保持者にもなっている。さらに、同大会において3試合で先制ゴールを奪ったのは1968年メキシコ大会の釜本邦茂氏以来、日本代表史上2人目のこと。ただ久保にはまだ試合が残っているので、釜本氏の記録を超える可能性は十分高そうだ。

 久保の1大会3得点はメキシコ五輪の釜本氏(7得点)に次いで歴代2位タイ。2000年以降の大会に絞れば高原直泰(シドニー五輪)、大津祐樹(ロンドン五輪)と並んで最多の数字となっている。単独1位は難しいかもしれないが、単独2位となることは決して不可能ではないだろう。

 東京五輪全体の得点ランキングで3位タイにつけ、ここまで同2位タイとなる1試合平均4本のシュートを放つなど、文字通り攻撃陣を「牽引」している久保。悲願のメダル獲得へ、至宝の左足が歓喜を呼ぶためのカギとなる。

【了】

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