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東京五輪 3年前

【U-24日本代表スタメン案】決断も大事? 休ませるべき選手は…U-24ニュージーランド戦の先発イレブンを厳選【東京五輪男子サッカー】

text by 編集部

遠藤航と堂安律はベンチスタートでも…



 U-24フランス代表戦では酒井がイエローカード一枚をもらい、累積警告により準々決勝に出場することができなくなった。やはり、カードを貰ってはいけないと意識しながらも、その時の状況などによっては避けられない場合もある。そう考えると、累積リーチとなっている選手の起用法も重要となってくる。

 準決勝で中盤の要である遠藤航を欠くという最悪の事態だけは避けたい。そのため準々決勝では累積リーチの背番号6をベンチに置き、板倉滉をボランチで起用してもいいのではないだろうか。遠藤を外すということはもちろんリスクも伴うが、メダルを取るためにここで思い切った決断をすることも重要だ。

 その板倉の相棒は田中碧。同選手はここまで全試合でピッチに立ち累積リーチもかかっているなど懸念点は多いが、やはり引いてくると予想される相手にその非凡なパススキルは必要となってくるはず。もちろん、試合状況によっては早い時間にベンチへ下げるという選択をしてもいいだろう。

 右サイドはこれまで堂安律が主軸を担ってきたが、U-24フランス代表戦ではパフォーマンスレベルがやや低下しており、累積もリーチ、さらにここまで2列目の選手では唯一全試合で70分以上プレーしているなど疲労の面も心配される。そのため準々決勝では、U-24フランス代表戦で1得点し勢いのある三好康児を先発。堂安を状況によって切り札で起用するということがあってもいいはずだ。

 U-24ニュージーランド代表の守備ブロックを攻略する上で、やはり久保建英の力は欠かせないだろう。前回のU-24フランス代表戦では前半のみの出場。この準々決勝でも、試合展開によっては同様の使い方ができるはずだ。

 そして左サイドに推すのは三笘薫。Jリーグで無双する男のドリブルは、相手の最終ラインに綻びを生み出す意味で不可欠なものとなるはず。同じく先発に推す田中、そして旗手との川崎フロンターレトリオ(田中はデュッセルドルフ移籍が決まったが…)の連係もまた、ニュージーランドを苦しめる要因になり得る。

 ワントップは上田綺世だ。より裏のスペースがある方が活きる前田大然や攻守においてパワフルな林大地よりも、抜群の動き出しやポジショニングセンス、そして確かなシュート力を持つ上田の方がニュージーランドに通用する可能性が高い。前回のU-24フランス代表戦での出来が良すぎただけに、準々決勝でも期待がかかる。

【了】

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