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メッシ、涙のバルセロナ退団会見「愛するクラブを出て行くのが悲しい。まだ実感が湧かない」

text by 編集部 photo by Getty Images

リオネル・メッシ
【写真:Getty Images】



 バルセロナを退団することが発表されたアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、8日にバルサ本拠地カンプ・ノウでの退団会見に臨んだ。退団に至った経緯や現在の心境などを語っている。

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 6月末でバルサとの契約が満了してフリーとなったが、再契約を交わすことになると見込まれていたメッシ。だがリーガの定めるサラリーキャップ規定により再契約が不可能となり、そのまま退団することが5日にクラブから発表されてサッカー界に衝撃が走った。

 プロデビューから約17年間、下部組織から21年間にわたって在籍していたクラブを離れることが決まったメッシは、会見の場で感情を抑えられず。冒頭に記者たちからの拍手を浴びると感極まり涙を流した。

「話ができるかどうか分からない。続けていくことができると思っていたし、それが何よりも望んでいたことだった。スポーツ面でも日常生活でも、バルセロナでの日々を続けていくと思っていた。今日はそれに別れを告げなければならない。何年か離れたあと戻ってくることは子供たちにも約束した」とメッシは語る。

 退団に至った経緯はクラブからも説明された通りであり、メッシ自身は残留を望んでいたと説明。「僕はできる限りのことをやった。クラブはラ・リーガのせいだと言っている。僕としては全ての手を尽くしたことは間違いない。去年は残りたくないと思っていて、(クラブに)そう言った。今年は残りたいと思っていたが、どうすることもできなかった」

 現在の心境は「悲しい。愛するクラブを出て行くからだ」とメッシ。「このクラブを去り、生活が一変してしまうということにまだ実感が湧かない。これまではずっと同じだったが、今後はゼロから始めることになる。特に家族にとって厳しい変化だ。この街で心地よく過ごしていた」と思いを語っている。

 自身のいなくなる今後のバルサについては、「これからもまた別の選手たちがやってくるだろう。ラポルタ(会長)も言ったとおり、クラブはどの選手よりも大きなものだ。最初は違和感があっても徐々に慣れていく。素晴らしいメンバーが揃っているし、素晴らしい選手たちがやってきた」と新たな未来を信じる様子を見せている。

 噂されるパリ・サンジェルマン(PSG)への移籍については「ひとつの可能性」と認めつつ、他にも多くのクラブから誘いを受けて「何も決まってはいない」と去就の見通しについて発言。いつまで現役を続行するかについては「体がどこまで持つか次第だ。大きな怪我はしていない。やれる限りやるが、いつか終わりが来ることは分かっている」と語った。

【了】

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