3位：スウェーデンが生んだ王様

FW：ズラタン・イブラヒモビッチ（スウェーデン代表／ミラン）
生年月日：1981年10月3日（39歳）
市場価格：400万ユーロ（約4.8億円）
20/21リーグ戦成績：19試合15得点2アシスト

　2019年冬にミランへ帰還し注目を集めたスウェーデンの王は、低迷していたイタリアの名門に見事光を照らした。1年目は半年間だけでリーグ戦10得点を奪い、昨季は同19試合で15得点を奪取してチャンピオンズリーグ（CL）出場権獲得に貢献している。そして今年4月、ミランとの契約を40歳で迎える2022年6月まで延長しているなど、改めて“只者ではない”ことを世界に証明した。

　そのオーラ、そして何よりストライカーとしての怖さは40代手前でもまったく失われていない。身長195cm・体重95kgという体格から繰り出されるパワーはまさに圧倒的で、よりフィジカルコンタクトが激しくなるペナルティーエリア付近でも涼しい顔でDFを無力化する。当然のことながら「空中戦」の強さも飛び抜けており、とくにセットプレー時は相手にとって大きな脅威となる。

　決定力の高さも今なお健在。訪れたチャンスを逃すことが限りなく少ない。また、その体格からは想像できないほど足元の「テクニック」にも長けていて、完璧にボールを収めては意外性のある「パス」で味方の決定機を演出する。「スピード」やスタミナに関してはさすがに他の選手に劣るが、それでもなお世界最高のストライカーであることに疑いの余地はない。