1位：今夏の最高額はこの男

MF：ジャック・グリーリッシュ（イングランド代表）
生年月日：1995年9月10日（25歳）
市場価格：6500万ユーロ（約78億円）
移籍先：アストン・ヴィラ→マンチェスター・シティ
移籍金：1億1750万ユーロ（約141億円）
20/21リーグ戦成績：26試合6得点12アシスト

　2021/22シーズン夏の移籍市場において最も移籍金が高かったのは、アストン・ヴィラからマンチェスター・シティに移籍したイングランド代表MFジャック・グリーリッシュである。その金額は1億1750万ユーロ（約141億円）。クラブはもちろん、プレミアリーグ、そしてイングランド人史上最高額となっている。ジョゼップ・グアルディオラ監督は兼ねてよりグリーリッシュに称賛の言葉を贈っていたため、同指揮官にとっては「念願」の補強になったと言っていいはずだ。

　アストン・ヴィラの下部組織出身であるグリーリッシュは2013年に正式にトップチームへ昇格し、ノッツ・カウンティへローン移籍した2013/14シーズン以外をヴィラで過ごしてきた。当初は精神的に未熟で、プライベートで度々騒ぎを起こしたり、プレーにムラがあったりしたが、偉大なDFジョン・テリーが加入し、さらに背番号10も継承した2017/18シーズンからより逞しい姿を見せるように。そこから、クラブだけでなく、イングランドを代表するMFへと成長を遂げたのである。

　そのグリーリッシュはすでにシティでリーグ戦3試合に出場し、1得点1アシストを記録。ドリブル、キープ力、パス、テクニックのすべてが非凡で簡単にボールを失わないなど、早くも名将の下でその輝かしいセンスを見せつけている。多士済々のタレントが揃うシティにおいて、最終的にはどのような成績を残すのか。この男の新たな冒険から目が離せない。

【了】