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リバプールはSランクから陥落…。ピークは過ぎた? 両エースの離脱が懸念材料に【プレミア主要クラブ補強診断(5)】

シリーズ:プレミア主要クラブ補強診断 text by 安洋一郎 photo by Getty Images

補強・総合力評価



IN
GK:ロリス・カリウス(ウニオン・ベルリン/期限付き移籍から復帰)
DF:イブラヒマ・コナテ(ライプツィヒ/完全移籍)
MF:ハーヴェイ・エリオット(ブラックバーン/期限付き移籍から復帰)
FW:南野拓実(サウサンプトン/期限付き移籍から復帰)

OUT
GK:カミル・グラバラ(コペンハーゲン/完全移籍)
DF:ベン・デイビス(シェフィールド・ユナイテッド/期限付き移籍)
DF:リース・ウィリアムズ(スウォンジー/期限付き移籍)
DF:オザン・カバク(シャルケ/期限付き移籍満了)
MF:ジョルジニオ・ワイナルドゥム(パリ・サンジェルマン/フリー)
MF:ジェルダン・シャキリ(リヨン/完全移籍)
MF:ハリー・ウィルソン(フラム/完全移籍)
MF:マルコ・グルイッチ(ポルト/期限付き移籍)
MF:ベン・ウッドバーン(ハーツ/期限付き移籍)
MF:シェイ・オジョ(ミルウォール/期限付き移籍)
FW:タイウォ・アウォニイ(ウニオン・ベルリン/完全移籍)

補強評価:C

 昨季、長期離脱を余儀なくされたCB陣の復帰とコナテ獲得に伴い最終ラインの不安は改善された。一方で他のポジションは期限付き移籍からの復帰以外の補強はなく、契約満了に伴い退団したワイナルドゥムの後釜は獲得しなかった。また、22年1月から開催予定のアフリカ・ネーションズカップで約1ヶ月離脱するマネとサラーに代わる即戦力のアタッカーも補強していない。今季中にマネ、サラー、フィルミーノが30代に突入することを考えると1人補強しても良かったかもしれない。

総合評価:A

 2019/20シーズンに圧倒的な強さでプレミアリーグを制したリバプールだが、現状のスカッドのピークは過ぎたように見える。昨季はSランクとしたが、Aランクが妥当ではないだろうか。特に中盤より前の主力選手の平均年齢は高く、クロップ監督には世代交代も考えながらチーム作りをすることが求められるだろう。ただ、サポーターが帰ってきたアンフィールドの強さは本物で、昨季中盤戦のように低迷する可能性は低いと考えられる。

(文:安洋一郎)

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