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久保建英はなぜ評価されるのか? 「替えの利かない存在」、ビジャレアルが手を焼いたプレーとは…【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

リーガ・エスパニョーラ第5節、マジョルカ対ビジャレアルが現地時間19日に行われ、0-0の引き分けに終わった。久保建英はこの試合でも得点に絡むことができなかったが、チームにおける貢献度は高い。マジョルカにおいて久保は替えの利かない存在になっている。(文:加藤健一)

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【写真:Getty Images】


強さを見せた久保建英

 マジョルカは前回1部でプレーした2シーズン前とは異なる姿を見せている。現時点で順位について触れるのは時期尚早だが、5試合で勝ち点8というのは悪くない滑り出しと言えるだろう。

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 マヌロ・レイナやダニ・ロドリゲスなど、中心メンバーの多くは変っていない。そこに戻ってきた久保建英は、ビジャレアルとヘタフェでの経験を成長へと変換している。

 この日の相手はビジャレアル。久保が昨季の前半戦を過ごし、なかなかプレータイムを得られなかったチームだ。久保は4試合連続の先発となり、4-4-2の右サイドに入っている。

 立ち上がりからビジャレアルがボールを握り続けた。前半はビジャレアルが70%近いボール保持率を記録。マジョルカも高い位置からプレスをかけようとしたが、守る時間が続いていた。

 守備の時間でもチームに貢献できるようになったことは、今季の久保が見せる大きな特徴の1つだ。久保は6分にマヌ・トリゲロスのパスをインターセプトすると、その1分後にはペルビス・エストゥピニャンからボールを奪って見せた。スピードがあるエストゥピニャンに対しても、うまく身体をぶつけることで自由を奪っていたのが印象的だった。

 しかし、35分を過ぎたところで思わぬアクシデントがマジョルカを襲う。

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