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久保建英はなぜ評価されるのか? 「替えの利かない存在」、ビジャレアルが手を焼いたプレーとは…【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

この試合最大の見せ場は…



 ビジャレアルは5日前に行われたUEFAチャンピオンズリーグで先発起用したダニエル・パレホら数名をベンチに置いていたが、比較的早い時間帯に出番が訪れた。ウナイ・エメリ監督は57分、同時に4人を交替させるという思い切った決断を下している。久保のいるサイドは、トリゲロスからアルベルト・モレノへと代わった。

 左サイドに左利きのモレノとエストゥピニャンを縦関係で並べたが、ゴールをこじ開けることはできず。73分にはエストゥピニャンをベンチに下げ、モレノをサイドバックに入れた。しかし、エストゥピニャンに比べるとモレノのカウンターの対応は一瞬遅れる。試合が終盤に入ると、マジョルカは右サイドのカウンターからチャンスを作っていった。

 80分にダニ・ロドリゲスが右サイドでボールを奪う。縦に切り込んで折り返したボールは相手に当たったが、こぼれ球を久保が拾った。4人に囲まれながら左足を振り抜いたが、ボールはブロックされてしまう。

 さらにその2分後には久保がダブルタッチでパスをつなぎ、ダニ・ロドリゲスが右サイドに展開。サストレのクロスをファーサイドでフリーになっていたマシュー・ホッペが右足で合わせてゴールネットを揺らしたが、惜しくもオフサイドとなった。さらに、その直後のシーンで久保は右よりの位置から右足を振り抜いたが、ボールは枠を捉えることができなかった。

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