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マンチェスター・シティ21世紀ベストイレブン。アグエロ、シルバ、デ・ブライネ…ペップらと共にクラブのレベルを引き上げた選手たち

シリーズ:21世紀ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

FW紹介

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【写真:Getty Images】



ダビド・シルバ(元スペイン代表)
生年月日:1986年1月8日
在籍期間:10年夏~20年夏
クラブ通算成績:436試合77得点141アシスト
代表通算成績:123試合35得点32アシスト

 21世紀、そしてマンチェスター・シティの歴史においてもクラブを象徴する選手だ。シルバは10年夏にバレンシアからシティに加入すると、瞬く間に絶対的な主力に定着。プレミアリーグというフィジカルコンタクトが激しいリーグでも、卓越したテクニックと高い戦術理解力でシティの攻撃を牽引した。

 ヴァンサン・コンパニが退団した2018/19シーズンからは主将に就任。結果的に同シーズン限りでシティを契約満了で退団したが、在籍最終年もリーグのベストイレブンに選出されるなど、最後まで絶対的な主力として活躍し続けた。

 在籍した全シーズンで公式戦二桁アシストを達成したシルバ。4度のプレミアリーグ優勝や、2018/19シーズンのイングランド史上初の国内3冠など数々のタイトルを獲得に大きく貢献した。これらの活躍が讃えられ、21年夏にヴァンサン・コンパニと共にエティハド・スタジアム前に銅像が設立された。

セルヒオ・アグエロ(アルゼンチン代表)
生年月日:1988年6月2日
在籍期間:11年夏~21年夏
クラブ通算成績:390試合260得点73アシスト
代表通算成績:101試合49得点19アシスト

 マンチェスター・シティ史上、最も多くのゴールを決めているのが昨季限りで退団したセルヒオ・アグエロだ。11年夏にアトレティコ・マドリードから加入すると、173cmと小柄ながら抜群の得点力と嗅覚でゴールを量産した。

 2011/12シーズン最終節QPR戦、このまま試合が終了すればマンチェスター・ユナイテッドの優勝が決まるという状況で、後半90+4分に殊勲の勝ち越しゴールを記録。シティに44年ぶりにリーグタイトルをもたらす立役者となった。2014/15シーズンにはプレミアリーグで26ゴールを決め、得点王のタイトルを獲得している。

 シティでは5度のプレミアリーグ優勝を含む14のタイトルを獲得し、在籍10シーズンで積上げたゴール数はクラブ史上最多の260ゴールだ。プレミアリーグ通算184ゴールは外国人選手で最多記録であり、12回のハットトリックもプレミア史上最多である。シティだけでなく、リーグの歴史にもその名を刻んだ。

ラヒーム・スターリング(イングランド代表)
生年月日:1994年12月8日
在籍期間:14年夏~
クラブ通算成績:303試合115得点88アシスト
代表通算成績:71試合18得点23アシスト

 直近数シーズンは苦しんでいるが、ラヒーム・スターリングは21世紀ベストイレブンに選出するに相応しい活躍を披露している。15年夏にリバプールから加入した当時は突破力に長ける快速ドリブラーだったが、17年夏にジョゼップ・グアルディオラが監督に就任すると点取り屋に豹変した。

 特に2018/19シーズンの活躍は見事で、プレミアリーグでは17ゴール12アシストを記録。カラバオ・カップ、FAカップでもそれぞれ3ゴールを決め、イングランド史上初の国内3冠の立役者となった。続く2019/20シーズンは、プレミアリーグで自身最多の20ゴールを記録した。

 しかし、直近は21年夏にクラブ史上最高額で獲得したジャック・グリーリッシュや下部組織出身のフィル・フォーデンの台頭もあり、序列をやや落としている。シティとの契約は23年夏までとなっており、今後の去就にも注目が集まる。

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