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マンチェスター・シティはPSGになぜ逆転勝利できたのか? メッシら強力FW陣を封じていたのは…【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第5節、マンチェスター・シティ対パリ・サンジェルマン(PSG)が現地時間24日に行われ、2-1でマンチェスター・シティが勝利した。9月に行われた前回対戦では2-0の勝利を飾ったPSGだが、今節はアウェイの地で敗戦。勝利したシティは首位でのグループステージ突破を決め、敗れたPSGも他会場の結果により2位での突破を決めた。(文:安洋一郎)


前回対戦同様にシティのボールを支配される展開に

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【写真:Getty Images】

 9月に行われた前回対戦では、シティに攻め込まれるも無失点に抑え、少ないチャンスから2ゴールを奪ったPSG。今節も同様に基本的にはシティがボールを支配し、PSGが押し込まれる展開が続いた。


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 その中でPSGのマウリシオ・ポチェッティーノ監督は、守備に明確な指示を与えて試合に臨んだ。リオネル・メッシ、ネイマール、キリアン・ムバッペの3トップに対して、最終ラインからコンパクトな陣形を保つために、普段よりは低い位置でシティのパスコースを消すように彼らの配置を工夫した。

 シティのFW陣とは異なり、ハイプレスを仕掛けることがないPSGの強力3トップだが、最低限の守備のタスクを与えることでこれが機能し、何度かシティの横パスが引っ掛かり、少ないタッチ数でフィニッシュまで持ち込む展開を作ることができていた。

 だが、前半の中盤以降になるとシティのハイプレスがハマり始め、PSGは最終ラインからボールを繋ぐことができず、自陣で防戦一方の展開となる。ロドリとリヤド・マフレズには決定的な枠内シュートを打たれるが、プレスネル・キンペンベとアシュラフ・ハキミがそれぞれライン上でクリア。土壇場で体を張って、PSGは何とかスコアレスで前半を折り返すことに成功した。

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