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バルセロナはすべてで劣勢。スピード、強度、正確性…。シャビ監督は「新しい時代を始める」と言ったが…【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 編集部 photo by Getty Images

チャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグE最終節、バイエルン・ミュンヘン対バルセロナが現地時間8日に行われ、アウェイチームが3-0で敗戦。この試合に敗れたことで、バルセロナは21季ぶりのCLグループリーグ敗退が決定となった。(文:阿部勝教)

絶望の前半戦

1209-バルセロナ
【写真:Getty Images】

 第5節を終えた時点で、バルセロナはグループE2位。3位につけるベンフィカとの勝ち点差が「1」のため、自力で決勝トーナメント進出を決めるには、勝利が必須だったが…。

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 この重要な試合でシャビ・エルナンデス監督は、お馴染みの4-3-3を採用。ハムストリングの負傷により欠場となったアンス・ファティに代わり、11月に復帰したウスマン・デンベレを3トップの一角に起用した。

 立ち上がりから攻勢に出たバルセロナだが、前線から激しいプレスをかけてきたバイエルンに苦戦。最終ラインから中盤の選手にパスを繋いで展開しようとするが、パスの受け手を潰され、自陣でボールを奪われる場面が続いた。

 だが、バルセロナもすぐに対応。バイエルンが人数をかけて前線からプレスに来たため、中盤を飛ばして両ウイングの裏へのロングボールや最前線のメンフィス・デパイへのパスで、相手ゴールに迫っていた。
 
 しかし、先制したのはホームのバイエルン・ミュンヘンだった。

 守備時、バルセロナはインサイドハーフのガビがポジションを1つ上げ、4-2-3-1にフォーメーションを変更。ボランチにフレンキー・デ・ヨングとセルヒオ・ブスケツが並び、前線4人で前からプレスをかけていた。

 しかし、DFからパスを受けようと動きだしたジャマール・ムシアラにデ・ヨングが釣られると、空いたスペースに入ったレロイ・サネ→ロベルト・レバンドフスキとパスを繋がれる。簡単にゴール前に運ばれると、最後は右サイドから走り込んできたトーマス・ミュラーがヘディングシュート。ロナルド・アラウホがこのシュートをクリアするも、ボールはすでにゴールラインを割っており、先制点を決められてしまった。

 デンベレを中心にバルセロナは反撃に出たが、前半終了間際にサネの強烈なミドルシュートを決められ、2-0。絶望の2失点目を喫し、前半が終了した。

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