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バルセロナはすべてで劣勢。スピード、強度、正確性…。シャビ監督は「新しい時代を始める」と言ったが…【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 編集部 photo by Getty Images

 

21季ぶりのCLグループリーグ敗退



 決勝トーナメント進出のためには3得点が必要となったバルセロナは、右ウイングのセルジーニョ・デストに代えてニコ・ゴンザレスを投入。ガビを右ウイングに配置し、豊富な運動量とフィジカルのあるニコ・ゴンザレスを中盤に加えて、試合の主導権を握ろうとした。

 しかし、後半に入っても主導権は変わらず、バイエルンに完璧な崩しから決定機を作られた。

 その後はバルセロナがボールを保持する時間が続くが、リスクを冒さず引いて守るバイエルンを崩すことが出来ず、放ったシュートはどれも苦し紛れのミドルシュートだった。

 焦るバルセロナの攻めあぐねる時間が続く中、62分にバイエルンが3点目をゲット。レバンドフスキからのロングパスを受けたアルフォンソ・デイビスがアラウホをかわしてクロスを上げると、ゴール前に立っていたムシアラが合わせ、簡単に得点を奪った。

 これで4得点が必要となったバルセロナは、73分にリキ・プッチとフィリペ・コウチーニョを投入。リズムを変えようとしたが、状況は何も変わらず、3失点後にバルセロナが放ったシュートはわずか2本だけだった。
 
 後方でパスを繋ぎ、ボランチもしくはセンターバックを1枚釣って、空いたスペースを的確についてきたバイエルンの攻撃を止めることが出来ず、バルセロナは敵地で3-0の敗戦。同日に3位のベンフィカがディナモ・キエフに勝利したことで、一時は世界最強と謳われたスペインの名門は、21季ぶりのチャンピオンズリーグ(CL)グループリーグ敗退となった。

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