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怪物から怪物へ…フランス代表、歴代10番の英雄5人。プラティニ、ジダン、そして…歴史に名を刻む男たち

text by 編集部 photo by Getty Images

カリム・ベンゼマ

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【写真:Getty Images】



FW:カリム・ベンゼマ(フランス代表/レアル・マドリー)
生年月日1987年12月19日(当時23歳)
11/12シーズンリーグ戦成績:34試合21得点11アシスト
フランス代表主な出場大会:UEFA EURO2008(背番号9)、UEFA EURO2012(背番号10)、2014年FIFAワールドカップ・ブラジル大会(背番号10)、UEFA EURO2020(背番号19)

デビュー直後から“ジダンの後継者”とされていたのがカリム・ベンゼマだ。ポジションはセンターFWながら、卓越したボールコントロールと視野の広さを持ち、9番と10番の双方で力を発揮できる希少な存在だといえる。所属するレアル・マドリーでは、かつてクリスティアーノ・ロナウドと抜群の連係を見せて数多くのゴールを生み出した。

そんなベンゼマがフランス代表の10番として国際大会に臨んだのが2012年に開催されたEUROである。基本データもその11/12シーズンのものを採用した。

最も高い評価となったのは「攻撃力」と「テクニック」の2つ。シーズンを通して20得点10アシストは期待出来ることからも、センターFWとして申し分のない攻撃力と中盤の選手とも遜色のないチャンスメイク能力を持っていることがわかる。そのため、「パス」「ドリブル」「IQ」といった項目でもトップクラスの数値を記録している。

世界中のスター選手が高額の移籍金で引き抜かれながらも苦しみ、短期間でチームを去るレアル・マドリーというクラブで10年間という長きに渡って主力を張り続けている能力はやはり世界屈指のものである。

その一方で、フランス代表の10番歴は2年後の14年W杯で途絶えた。その理由は、2015年に同代表のマテュー・ヴァルブエナへの恐喝事件によってフランスの政界をも巻き込む大騒動を起こしたことにある。この事件によってベンゼマはフランス代表を追放のような形となった。

しかし、新型コロナウイルスの影響で2021年に開催されたUEFA EURO2020でフランス代表に復帰。背番号は19となったものの、再び代表での国際舞台に立った。

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