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怪物から怪物へ…フランス代表、歴代10番の英雄5人。プラティニ、ジダン、そして…歴史に名を刻む男たち

text by 編集部 photo by Getty Images

キリアン・エムバペ

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【写真:Getty Images】



FW:キリアン・エムバペ(フランス代表/パリ・サンジェルマン)
生年月日1998年12月20日(22歳)
20/21シーズンリーグ戦成績:20試合18得点7アシスト
フランス代表主な出場大会:2018年FIFAワールドカップ・ロシア大会、UEFA EURO2020(背番号10)

ジネディーヌ・ジダンによってレ・ブルーが世界王者に君臨してから約20年。キリアン・エムバペという新時代の背番号10が現れ、フランスサッカー史に新たな伝説が刻まれた。

エムバペは現在22歳ながら、すでにその能力は世界最高峰。世界中のスターが集うパリ・サンジェルマンで中心選手としてゴールを量産すると同時にフランス代表の10番として2人目のW杯王者となった。

すでに異次元の能力を持ちながら、年々力を増し続けているだけに、基本データは昨シーズンを対象とした。その桁外れの能力でリーグ・アンの得点王と最優秀選手賞を獲得したシーズンである。

エムバペの能力で最も高い数値となったのは、やはり「スピード」だ。圧倒的な加速力を誇っており、単純な競争ではもはや敵なしだ。CF以外にもウイングとしても高いパフォーマンスを発揮でき、数値は「96」と圧巻。また、その「スピード」を殺さずに発揮する「ドリブル」も爆発的な威力を誇っており、こちらも「92」と高評価になった。

ゴール前の狭いエリアもスルスルと突破していく「テクニック」もあり、決定力の高さも年齢を重ねるごとにメキメキと向上中。「テクニック」と「攻撃力」の両方で「90」という飛び抜けた数値を記録した。21歳にしてこの能力値はもはや驚異的という他ない。今後さらに成長を果たすのかと思うと、ただただ恐ろしい。

2018年当時19歳にして世界王者の10番という称号は手にした。後年、エムバペがジダンやプラティニと並び称される選手となるには、バロンドールやFIFA最優秀選手賞といった個人賞を獲得できるか否かだろう。このまま成長を続ければ近い将来にそれすらも難なく実現してしまうかもしれない。

【了】

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