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ラングニック采配がマンチェスター・ユナイテッドを変えた。前後半で全く異なるチームになった理由とは?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

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プレミアリーグ第18節の延期試合、マンチェスター・ユナイテッド対ブライトンが現地時間15日に行われ、2-0でホームチームが勝利している。マンチェスター・ユナイテッドは前半に先制するも、後半に追いつかれて1-1の引き分けとなる試合を3試合連続で展開していた。今節は後半に運動量が低下して失点を喫するという点を修正することができたのだろうか?(文:安洋一郎)


ホームのサポーターからブーイングが飛んだ前半

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【写真:Getty Images】

 「前半はハイドのようにプレーし、後半はジキルのようだった」
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 試合後にラルフ・ラングニック暫定監督は記者団に対してこのようなコメントを残した。イギリスの小説『ジキル博士とハイド氏』では主人公が2つの人格を持つという設定となっているが、今節のユナイテッドはこの例え通り、前後半で全く異なるパフォーマンスとスタッツを残している。

 前半に先制するも、後半に追いつかれて1-1の引き分けとなる試合を3試合連続で展開していたマンチェスター・ユナイテッド。今節はホームにブライトンを迎え、年末に新型コロナウイルスの影響で延期となった試合が行われた。

 試合は序盤からプレミアリーグで7戦無敗中の好調ブライトンが60%近くボールを保持し、主導権を握る展開となった。一方のユナイテッドは6分に相手のミスから決定機を作ったが、前半を通じてわずか3本のシュートに終るなど、終始低調なパフォーマンスだった。

 両チーム合わせて前半最大のチャンスだったのが39分のシーン。右SBのジョエル・フェルトマンのピンポイントクロスをエリア内でフリーだったヤクブ・モダーがヘディングで合わせて強烈なシュートを放った。シュートは枠内へと飛んでいたが、これを守護神ダビド・デ・ヘアがゴール外へと弾き出して失点を逃れた。

 その他、2つの枠内シュートやイブ・ビスマの決定機など散々のピンチを招いたユナイテッドだったが、デ・ヘアの攻守もあり、何とか0-0で前半を折り返した。

 だが、ハーフタイムの笛が鳴った直後には強烈なブーイングが飛んでおり、ホームのサポーターから歓迎されるパフォーマンスからは程遠いものだった。

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