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アーセナル、アルテタ監督が許せなかった「25分間」。欧州CLという現実を見据えた上で描く理想【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

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プレミアリーグ第28節、ワトフォード対アーセナルが現地時間6日に行われ、2-3でアウェイチームが勝利を収めている。しかし、ミケル・アルテタ監督は試合後に「好ましくなかった」と話した。その理由は?(文:本田千尋)


敵地で競り勝ったが…

ミケル・アルテタ
【写真:Getty Images】

 一体、何が許せなかったのだろうか。

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 現地時間6日に行われたプレミアリーグ第28節、アーセナルはアウェイでワトフォードと対戦。降格圏の19位に沈む相手に、3-2で競り勝った。試合の後で、ミケル・アルテタ監督は「ゲームのコントロールの仕方が好ましくなかった」と振り返っている。

 試合自体は、3-2というスコアが示す程に派手な打ち合いとなったわけではなかった。先制したのはアーセナル。5分、右サイドをブカヨ・サカとのコンビネーションで崩してマルティン・ウーデゴールが得点を奪っている。

 その6分後に左からクロスを入れられ、クチョ・エルナンデスに豪快なバイシクルで同点弾を叩き込まれたものの、ポゼッションを高めて試合を支配するガナーズの選手たち。30分にはサカがボックスの手前で奪い返し、ショートカウンターを仕掛け、アレクサンドル・ラカゼットとのコンビで崩して勝ち越しのゴールを決める。

 後半に入っても試合を支配したのはアーセナル。52分には右サイドからテンポを上げてボールを繋ぎ、最後はガブリエル・マルティネッリがミドルを突き刺す。リードを2点に広げたガナーズは、ダイレクトプレーを織り交ぜながら攻撃に緩急をつけ、セカンドボールも大事に回収しながら、試合を支配して順調に時計の針を進めていった。

 しかし87分のことだった。

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