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なぜリバプール新加入FWはすぐにフィットできたのか? チームの不具合に終止符を打ったルイス・ディアスが持つ能力【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

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プレミアリーグ第29節、ブライトン対リバプールが現地時間12日に行われ、リバプールが0-2で勝利した。公式戦連敗は避けたいリバプールは、この冬に加入したルイス・ディアスが躍動。クラブ全体として総合力の高さが、プレミアリーグで逆転優勝を目指すチームに勝利をもたらした。(文:本田千尋)


CLからの連敗は避けたいリバプール

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【写真:Getty Images】

 リバプールが“総合力の高さ”を見せつけた。

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 現地時間3月12日に行われたプレミアリーグ第29節。リバプールFCはブライトン&ホーヴ・アルビオンFCに2-0で完勝。2位の座をキープした。

 4日前に行われたCLインテル戦の敗戦を払拭しようとするかのように、リバプールの選手たちは、90分を通して強度を落とさなかった。もちろんイタリア王者と相まみえた2戦合計のスコアは2-1となり、欧州最高峰の舞台のベスト8に進出はしたが、それでも連敗は避けたいところ。何より来月10日には首位マンチェスター・シティとの直接対決が控えている。それまでは何が何でも勝ち点3を積み重ね続けたいというのが、全リバプール関係者の本音だろう。

 このブライトン戦で際立ったのは、リバプールの“総合力の高さ”だった。

 ユルゲン・クロップ監督が「我々は試合に入っていくのに少しの時間を要した」と振り返ったように、序盤のリバプールの選手たちのパフォーマンスは、決して芳しいものではなかった。5分にはセンターサークルの中でナビ・ケイタが奪われてカウンターを喰らい、12分や18分の場面ではパスワークに乱れが生じるなど、リバプールのチームとしての機能にヒビが入ったところもあった。

 もちろんクロップ監督が「彼らのクオリティを考えれば、ブライトンをコンスタントに完璧に否定できるとは思わない。私はブライトンを本当にリスペクトする」と評するように、プレス強度の高いブライトンは決して簡単な相手ではない。特にCLの直後の試合で疲労の影響もあることを踏まえれば、敵のインテンシティに苦しむのも無理はない。

 しかし、その苦戦を後半まで引きずることはなかった。序盤にしばらく続いた“不具合”に終止符を打ったのは、ルイス・ディアスだ。

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