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小田裕太郎、「何も考えずとっさに走った」有言実行の決勝弾。初陣のサッカーU-21日本代表に勝利もたらす【ドバイカップU-23】

text by 編集部 photo by Zoom

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小田裕太郎
【写真:Zoom会見のスクリーンショット】



小田裕太郎、U-21日本代表に勝利もたらす決勝弾

【日本 1-0 クロアチア ドバイカップU-23】

 ドバイカップU-23の初戦が現地23日に行われ、U-21日本代表はU-23クロアチア代表に1-0で勝利を収めた。



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 序盤から日本が主導権を握って数多くのチャンスを作る展開になったが、相手GKの好守連発もあってなかなかゴールが決まらない。そんな中、均衡を破ったのは65分から途中出場したFW小田裕太郎だった。

 81分、同じく途中出場のFW荒木遼太郎がペナルティエリア手前から浮き球パスを送ると、相手ディフェンスラインの背後に走り込んだ小田がファーストタッチでGKをかわし、シュートをゴールに流し込んだ。

「(荒木)遼太郎が途中から入ってきた時に、一度裏にパスが来て、感覚が合ったので、遼太郎にボールが渡ったら裏に抜けようという意識ができた。その通り、(パスが)出た瞬間に、何も考えずとっさに裏に走って、いいボールがきて、いい感じでトラップできた。意思疎通が取れていたのかなと思います」

 世代別代表でともに戦ってきた仲間とのホットラインが、久しぶりの国際試合で“再開通”した。「だいぶ久しぶりですけど、彼の持ち味はわかっていた」という小田は、荒木との関係性について「ここからさらに深めていけたら」と確かな手応えを感じている。

 試合前から小田は「Jリーグで(ドリブルで)仕掛ける部分はできていると思うので、あとはプラスアルファで結果を出せるようにアピールしたい」と語っていた。短いプレー時間でチームを勝利に導くことが求められる中、まさに有言実行の決勝弾だった。

「途中から入って、0-0でなかなか決めきれない試合状況だったので、自分が入って仕掛ける部分で違いを出したり、ゴールやアシストという結果を残したいという強い気持ちで入りました」

 得点後に太ももを痛めてしまい、終盤は「ちょっと様子を見て、しっかり大事をとって」自らピッチを出ることを申し出たが、「まずはこの合宿で、今いるメンバーで、しっかり高みを目指してやっていきたい」という思いに変わりはない。

 26日に予定されているU-23カタール代表戦と、29日の順位決定戦に小田が出場できるかは微妙な情勢。とはいえ初戦から「結果」でアピールした20歳のプレーには、パリ五輪世代を引っ張っていく自覚の強さが表れていた。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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