4位：カイル・ウォーカー（イングランド代表／マンチェスター・シティ）

生年月日：1990年5月28日
市場価格：2500万ユーロ（約30億円）
20/21リーグ戦成績：24試合1得点1アシスト

　プロデビュー当初はレンタル移籍を繰り返す日々を過ごしていたが、2011/12シーズンよりトッテナムで主力に定着すると、イングランドを代表するサイドバックへと成長を遂げた。2017年にはマンチェスター・シティへ移籍。ジョゼップ・グアルディオラ監督の下でさらに存在感を強め、ここまで11個もの主要タイトル獲得に貢献している。

　そんなカイル・ウォーカー最大の武器は「91」という数値を記録した「スピード」だ。現在31歳とベテランの同選手だが、そのスキルに錆びつきは一切見られない。それに加え強靭な「フィジカル」も兼ね備えているため、右サイドを全力で駆け上がる際の迫力は、まるで野生の猛獣が獲物に飛び掛かっていくかのような凄まじさがある。

　その爆発的な「スピード」と「フィジカル」は守備面でも大いに活かされている。1度かわされたとしてもすぐに追いついてしまうことができ、尋常ではないほど速いプレスバックでピンチの芽を摘み取る。対人戦は地上、空中問わず強いので、SBとしてだけでなく、センターバックとしても十分に機能する点が大きな魅力である。

　若き頃は身体能力を前面に押し出すプレースタイルだったが、ペップの下ではポジショニングや判断力が著しく向上し、ビルドアップ時にも確かな存在感を示すなど、より柔軟となった。一方で目立った衰えは見られないため、まだまだトップレベルで身体を張り続けてくれるだろう。