3位：アクラフ・ハキミ（モロッコ代表／パリ・サンジェルマン）

生年月日：1998年11月4日
市場価格：7000万ユーロ（約84億円）
20/21リーグ戦成績：37試合7得点10アシスト（インテル）

　下部組織時代から過ごすレアル・マドリードでは苦悩の日々を過ごしたが、2018年にレンタル加入したドルトムントで見事に覚醒。昨季に移籍したインテルでもワールドクラスの輝きを放ち、11年ぶりのスクデット獲得に貢献するなどさらに評価を高めた。現在はパリ・サンジェルマン（PSG）に所属し、ネイマールやリオネル・メッシら名だたるスターと共に奮闘を続けている。

　最大のストロングポイントは「スピード」で、その数値は「94」と圧倒的。単純な競争ではほぼ負け知らずと言っても過言ではなく、面白いように相手を置き去りにしていく。そんな爆発的な「スピード」に、非凡な「フィジカル」もプラスされてくるのがこの男の恐ろしいところ。そのスキルを組み合わせて発揮する縦への突破力は、DFとしては間違いなく世界トップクラスだ。

　もちろん運動能力の高さだけが長所というわけではない。足元の「テクニック」もしっかりしており、止まった状態の1対1や密集地帯では華麗にボールを操って局面を打開できる。ゴール前でのクオリティーも非凡で、パワフルな右足から放たれる高速クロスやシュートは相手にとって大きな脅威となっている。DFながら「攻撃力」が「80」となったのも納得いく結果だろう。

　一方で「守備力」はSBとしてはやや低めな数値に。シンプルな1対1は決して弱くないものの、ポジショニングやタックルを仕掛けに出る際の判断力にはまだまだ改善の余地がある。ただ、まだ23歳と若く、伸びしろは十分。今後の成長に期待したい。