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21/22シーズン最高! 大成功補強は? 欧州ベスト移籍5人。落ち目かと思われていたFW、冬加入で即フィットしたアタッカーも

シリーズ:ベスト補強5人 text by 編集部 photo by Getty Images

FW:タミー・エイブラハム(イングランド代表/ローマ)

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【写真:Getty Images】


生年月日:1997年10月2日
移籍金:4000万ユーロ(約48億円)
21/22リーグ戦成績:31試合15得点3アシスト

 ドミニク・ソランケ(現ボーンマス)と共にチェルシーのアカデミー時代はまさに無双状態だったタミー・エイブラハム。ブリストル・シティへとローン移籍していた2016/17シーズンには10代の選手でチャンピオンシップ(イングランド2部)史上最多得点記録を樹立するなど若くして注目を集めたが、チェルシー復帰後はやや苦しんだ。

 特に21年1月にチェルシーの監督に就任したトーマス・トゥヘルの下では構想外に近い扱いとなり、半年でわずか6試合の出場に留まった。2020/21シーズンにチェルシーはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇を成し遂げたが、エイブラハムは決勝でまさかの”ベンチ外”という屈辱を味わっている。

 シーズン終了後の夏の移籍市場にてチェルシーがロメル・ルカクを獲得したことでエイブラハムの退団の可能性は加速し、ジョゼ・モウリーニョが新監督に就任したローマへと完全移籍。現時点ではリーグ戦で15ゴール、カンファレンスリーグで7ゴールとローマの新エースとして得点を量産している。チェルシーでの不遇から21年夏に開催されたユーロ2020(欧州選手権)の代表メンバー入りは逃したが、今ではハリー・ケインに次ぐ2番手FWまで序列を上げており、昨夏の移籍はローマにとっても、エイブラハム自身にとっても大成功となった。

【了】

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