鎌田大地は唯一無二。独特な間合いが生み出す重要な“2~3秒”、3年前とは異なるフランクフルトの強みとは?【EL分析コラム】

2022年04月29日(Fri)12時43分配信

text by 編集部 photo Getty Images
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UEFAヨーロッパリーグ(EL)準決勝1stレグ、ウェストハム対アイントラハト・フランクフルトが現地時間28日に行われ、1-2でフランクフルトが勝利した。アウェイで2得点に絡んだのは、鎌田大地。3年前、決勝まであと1歩のところで涙を飲んだフランクフルトは、鎌田という武器を手に、決勝の舞台へ王手をかけている。鎌田が持つ独特のリズムが、フランクフルトの攻撃を司っている。(文:本田千尋)


フランクフルトがアウェイで先勝

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【写真:Getty Images】

 日本人MFが決勝への道を切り開いた。

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 輝きを放ったのは鎌田大地だった。試合が始まって間もない1分、左サイドで鎌田がボールをキープしてドリブルで進むと、日本人MFは目の前のボックスの角に入ってきたラファエル・サントス・ボレにパス。コロンビア代表FWが小柄な体を反転させてファーにクロスを挙げると、走り込んできたアンスガー・クナウフが頭で押し込んで先制――。アウェイでの貴重な先制点を、鎌田が演出した。

 この先制点に至る一連の流れが象徴的だが、ウェストハム戦で2シャドーの一角を“10番タイプ”としてプレーした鎌田の役割は、フランクフルトがアウェイで戦う上で重要なポイントとなった。

 特にヨーロッパが舞台のカップ戦では顕著になるが、他国の敵地のスタジアムで、その雰囲気に呑み込まれずにプレーするのは、決して簡単なことではない。前日の27日に行われたチャンピオンズリーグの準決勝で、リバプール相手にアンフィールドで戦ったビジャレアルのMFエティエンヌ・キャプーは、次のように振り返っている。

「90分間、地獄にいるようなものだった」

 もちろんアンフィールドに比べれば、ロンドン・スタジアムの雰囲気は「地獄」と形容する程のものではないかもしれない。それでもカップ戦のセミ・ファイナルで、普段の国内リーグのホーム戦と同じようなメンタリティでプレーするのは難しいだろう。オリバー・グラスナー監督は、このウェストハム戦に先立つ会見で「個人的には、これは私のキャリアの中で最大のゲームだ」とコメントしている。その思いはフランクフルトの選手たちも同じだったのではないか。

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