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バルセロナ、劇的勝利の影にあった“弱み”。CL出場権確保も、タイトル奪還に向け獲るべき人物は?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

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ラ・リーガ第35節、ベティス対バルセロナが現地時間7日に行われ、1-2でアウェイチームが勝利した。この結果、バルセロナは来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場が決定。ひとまず、今季の目標を達成することになった。しかし、この試合では弱みも露呈している。(文:本田千尋)


劇的決勝弾で来季CL出場が決定

バルセロナ
【写真:Getty Images】

 スペクタクルな勝利の影に、“弱み”を露呈した。

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 現地時間7日に行われたラ・リーガ第35節。バルセロナは敵地でレアル・ベティスに2-1で勝利し、2位の座を堅持した。同時に、5位ベティスとの勝ち点差は11に広がり、3試合を残して来季のチャンピオンズリーグ(CL)参戦が確定した。

 劇的な決勝弾だった。1-1のスコアで迎えた後半のアディショナルタイム。左のハーフスペースから、ダニエウ・アウヴェスがファーにふわりと入れたクロスボールを、ジョルディ・アルバが左足ダイレクトで一閃。土壇場で2人のレジェンドSBのホットラインが開通し、来季CL出場の望みを繋ごうと食らい付くヴェルディブランコを突き放した。

 辛うじて勝ち切った試合の後で、シャビ・エルナンデス監督は「結果は素晴らしい。我々はバルサだ」とコメントを残した。相手が国王杯チャンピオン、かつアウェイゲームであり、残りの試合数が少ないとはいえ、CL出場権の確保のため、ここで無理をする必要はなかっただろう。敵地で1-1のドローで終えても十分だったはずだ。

 しかし、0-1の状況でシャビ監督が66分にメンフィス・デパイ→ピエール=エメリク・オーバメヤン、74分にウスマン・デンべレ→アダマ・トラオレ、75分にフェラン・トーレス→アンス・ファティとアタッカーを矢継ぎ早に投入し、76分にファティが同点弾を決めて追い付くだけでは、「バルサ」の選手たちは満足しなかったようだ。

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