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なぜ? サッカーU-21日本代表、招集メンバーは21人。U-23アジアカップに臨む大岩監督の意図とは

text by 編集部 photo by JFA

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U-21日本代表
【写真提供:JFA】



U-21日本代表、2人足りないメンバー発表の背景とは?

 日本サッカー協会(JFA)は24日、AFC U-23アジアカップに参戦するU-21日本代表メンバーを発表した。



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 国際大会に出場する代表メンバーは23人で構成される。しかし、24日の時点でリストに載っていたのは21人だった。一体なぜ2人少ない状態での発表になったのだろうか。U-21日本代表を率いる大岩剛監督は、オンライン記者会見の中で理由を次のように説明した。

「(Jリーグの日程が)非常に過密で、今日の発表から明日(25日)と週末に2試合を戦ってインターナショナルマッチ・ウィークに入っていく中で、選手のコンディションや怪我の状況などを鑑みて、今回は21人という形で発表させていただきました」

 U-21日本代表は29日から国内で活動を始め、同日夜にU-23アジアカップの開催地ウズベキスタンへ移動。現地では31日から本格的にトレーニングを始め、6月3日にグループステージ初戦を迎える。

 J1もJ2も公式戦が29日に組まれているため、すでに遅れてウズベキスタンでチームに合流することが明らかになっている選手もいる。こうした事情も踏まえると、過密日程の中でJリーグクラブから選手を派遣してもらうにあたって、非常に難しい調整が必要だったことは想像に難くない。

 大岩監督は「(水曜日と週末の)2試合を戦った上で残りの2人を発表させていただく形になる」と明かしており、最終的には23人でアジアの頂点を目指す戦いに挑める見込みだ。

 では、「残り2人」は誰になるのだろうか。指揮官によれば「中盤から前線にかけての選手」になるという。今大会に向けては事前に50人の候補を予備登録のような形で選んでおり、その中から最後の2人を招集することになる。

 大岩監督は「直近の合宿に参加している選手から招集する形はごくごく自然なことだと思います。ただ、コンディションや各クラブの事情をしっかりと理解した中で選手を選んでいきますので、そういう部分では(5月上旬の合宿に参加した)優先的に選ばれる選手、(50人の)ラージグループの中から選ばれる選手、両方をしっかり加味した中で招集していきたい」とも述べる。

 今月上旬に行われたU-21日本代表候補合宿に参加していながら、現時点で選考から漏れているMFやFWの選手たちが有力な候補ということになるだろう。

 例えばサガン鳥栖のMF本田風智や川崎フロンターレのMF宮城天、京都サンガF.C.のMF山田楓喜、徳島ヴォルティスのMF櫻井辰徳、清水エスパルスのMF成岡輝瑠、北海道コンサドーレ札幌のFW中島大嘉は、今月上旬の合宿に招集されながら現時点ではメンバー外となっている。

 他にも同合宿に追加招集された柏レイソルのMF鵜木郁哉、大宮アルディージャのMF柴山昌也、鹿島アントラーズのFW染野唯月、栃木SCのFW小堀空らも有力な“ラストピース”候補になるだろう。

 果たして最後に声がかかるのは誰か。中2日あるいは中3日で最大6連戦となる厳しい戦いを勝ち抜くには、23人全員の力が必要だ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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