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かつての逸材は今…。マンUで神童と呼ばれた5人の現在。17歳で2試合連続決勝ゴールを決めた男、ファギーやルーニーも認めた天才

シリーズ:かつての逸材は今 text by 編集部 photo by Getty Images

MF:ニック・パウエル(ストーク/イングランド)

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【写真:Getty Images】


生年月日:1994年3月23日
在籍期間:2012年7月~2016年7月
マンチェスター・ユナイテッド通算成績:9試合1得点0アシスト

 元日本代表MF香川真司と共にマンチェスター・ユナイテッドの入団会見を行った男を覚えているだろうか。2011/12シーズンに当時18歳でフットボールリーグ2(4部)を席巻していたニック・パウエルだ。ユナイテッドは獲得の際に750万ユーロ(約9億円)と4部のクラブから引き抜く上ではかなり高額な移籍金を支払ったが、結局トップチームではわずか9試合の出場に留まった。

 選手層が厚いユナイテッドでは活躍できなかったが、パウエルの才能は本物である。ユナイテッドを正式に退団した16年夏から加入したウィガンでは“王様”となり、0-2で負けている状況から途中出場してハットトリックを達成してチームを大逆転勝利に導くこともあった。2017/18シーズンには3部のベストイレブンにも選出され、チームを2部昇格へと導いている。

 そして2019/20シーズンからはストークでプレーしている。怪我が多く、なかなかフルシーズンを戦うことができないのが悩みの種だが、試合にさえ出場すればクオリティを発揮する選手であり、12ゴールを記録した2020/21シーズンにはストークの年間最優秀選手賞を受賞している。クラブをプレミアリーグ昇格に導き、もう一度国内最高の舞台でプレーする日は訪れるのだろうか。

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