フットボールチャンネル

世界最高のGKは誰だ!サッカー選手能力値ランキング11~15位。南米最高峰の守護神、東京五輪で活躍したGKも(21/22シーズン版)

シリーズ:21/22能力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

11位:エミリアーノ・マルティネス(アルゼンチン代表/アストン・ヴィラ)

エミリアーノ・マルティネス22
【写真:Getty Images】


生年月日:1992年9月2日
市場価格:3200万ユーロ(約38.4億円)
20/21リーグ戦成績:38試合46失点(無失点15試合)

 エミリアーノ・マルティネスは長い下積み時代を経て、ワールドクラスのGKに仲間入りを果たした。アーセナルの下部組織出身だったが、トップチーム昇格後は出場時間に恵まれず、5度の期限付き移籍を経験した。しかし、19/20シーズン終盤にベルント・レノが負傷離脱したことでチャンス到来。FAカップ制覇に貢献したマルティネスは、2020年9月に加入したアストン・ヴィラですぐさまスタメンに定着した。昨夏に行われたコパ・アメリカ2021では28年ぶりとなるアルゼンチン代表の優勝に大きく貢献し、自身はベスト11に選出されている。

 マルティネスは安定感が不安視される時期もあったが、今では世界でも完成度の高いGKの1人へと成長した。驚異的な「セービング」能力はコパ・アメリカ2021でも存分に発揮され、準々決勝のコロンビア代表戦では、PK戦で3本セーブする大活躍を見せた。「セービング」の数値は「85」と非常に高い数字を叩き出している。

 身長195cm・体重88kgと申し分ない大柄な体格を活かした「ハイボール」処理は非常に安定しており、「ハンドリング」エラーを犯すのは極稀だ。空中戦のみならず足元の技術にも定評があり、相手のハイプレッシャー時にも落ち着きを見せ、長いパス・短いパスを巧みに使い分けながらビルドアップに参加する。「ハイボール」は「84」、「ハンドリング」は「83」と高い数値を記録している。

 能力面では非常にバランスが取れており、問題と呼ばれるような欠点がほとんどない選手だ。「テクニック」以外の評価項目全てで「80」以上を記録している。「63」の「テクニック」も決して低い数字ではなく、平均的な数字だ。所属クラブのアストン・ヴィラでは思うような成績が残せていないが、一方のアルゼンチン代表では6月上旬時点で32戦無敗と非常に良い調子で来ている。

【了】

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top