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イタリアの「ガラスの天才」5人。栄光と苦悩…世界最高級の才能も怪我に泣いた男たち

シリーズ:ガラスの天才5人 text by 編集部 photo by Getty Images

ステファン・エル・シャーラウィ

ステファン・エル・シャーラウィ
【写真:Getty Images】


FW:ステファン・エル・シャーラウィ(イタリア代表/ローマ)
生年月日:1992年10月27日
イタリア代表:29試合6得点4アシスト

 モヒカンヘアーがトレードマークだったステファン・エル・シャーラウィは2011年、18歳で名門ミランの一員となっている。当時のチームにはズラタン・イブラヒモビッチ、アントニオ・カッサーノ、ロビーニョら錚々たるメンバーが揃っていたが、その中でも一定の出場機会を確保。そして在籍2年目にはチャンピオンズリーグ(CL)で当時クラブ史上最年少ゴール、セリエAでは16得点をマークするなどブレイク。とくにミラニスタは、この男が大物になると確信していたはずだ。

 しかし、在籍3年目の2013/14シーズンより怪我の頻度が増加。中足骨骨折、大腿二頭筋の損傷、足の手術などで、なんとこのシーズンだけで計200日間の離脱を強いられている。翌2014/15シーズンも足首の炎症や骨折などの影響で計100日以上戦線離脱。そして、戦力にならなくなってしまったエル・シャーラウィは2014/15シーズン終了後、モナコへとレンタルに出されている。

 その後ミランに戻らずローマに加入し、中国移籍を経て今年1月に再びローマに戻ってきたエル・シャーラウィ。ここでは長期離脱こそしていないが、細かな怪我が多く、なかなか絶対的な存在になることができていない。かつて将来を嘱望された男も現在29歳になったが、スポットライトを浴びる日がやって来ることはあるだろうか。

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