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三笘薫がみせた成長。脅威となったドリブル以外の選択肢、定位置確保までの道はそう遠くない【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 阿部勝教 photo by Getty Images

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プレミアリーグ第5節、フルハム対ブライトンが現地時間30日に行われ、2-1でアウェイチームは敗戦した。日本代表MF三笘薫は63分から途中出場。チームは敗れたが、流れを変える圧巻のプレーを見せた。(文:阿部勝教)


ブライトンが今季初黒星


【写真:Getty Images】

 今季のブライトンは、リーグ戦第4節を終えた時点で4位。3勝1敗の無敗と、最高のスタートを切っていたが、今節では昇格組のフルハム相手に前半から苦戦を強いられた。

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 ブライトンのグレアム・ポッター監督は、この試合で3-2-3-2というフォーメーションを採用。ビルアップ時には3バックが大きく開き、ハーフスペースにボランチのモイセス・カイセドとアレクシス・マック・アリスターが入る戦術を取っていた。しかし、これがハマらなかった。

 後方でゆっくり回してビルドアップを図るブライトンに対し、4-2-3-1でこの試合に臨んだフルハムは、前線からのプレスを決行。チーム全体が高い位置を維持し、1トップのアレクサンダル・ミトロヴィッチが主導となり、1.5列目の3選手は相手ボランチの2選手をケアしつつ、機を見てミトロヴィッチが追い込んだCBへプレスを行っていた。

 このフルハムの守備により、ブライトンはなかなか相手ゴール前まで運ぶことが出来ず。30分以降は、サイドを起点とした攻撃で何度かチャンスを作ったが、前半はボール保持率54.8%と相手を上回りながらも、シュートはわずか2本に終わってしまった。

 後半に入ってもこの悪い流れは変わらず、48分に先制点を奪われると、55分にはオウンゴール。60分にマック・アリスターがPKを決めて1点を返したが、依然として試合はフルハムペースだった。

 そこで、ポッター監督は63分に三笘薫を投入。すると、日本代表MFが試合の流れを変えた。

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