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バルセロナの攻撃はまるで“無間地獄”。新エースによる「さらなる進化の兆し」とは?【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

GL突破に向け視界は良好?



 前半終了間際の44分に敵GKのアンダースローから速攻を許し、プレスが上手くハマらず失点はしたものの、34分、48分、67分と、またもレヴァンドフスキが爆発――。自らコースを作る動き、ポジショニング、冷静沈着で高精度のフィニッシュ…そこには“バイエルンのレヴァンドフスキ”がいた。完璧ではないが周囲との連係も構築され始め、いよいよポーランド代表FWは、ここカタルーニャの地でも本領発揮のようだ。

 71分に途中出場のフェラン・トーレスの超絶ボレーで突き放し、5-1でチェコ王者を粉砕したバルサ。2季ぶりのグループ突破に向けて、視界良好だ。

 このようにして、両SBではジョルディ・アルバとセルジ・ロベルトが先発し、中盤ではフレンキー・デ・ヨングとケシエが先発するなど、多少の先発メンバーの入れ替えがあってもロスト時の守備が機能して試合の主導権を握った様子からは、チームの完成度がさらに高まっていることが伺える(もっとも、先発の両SBが“バルサの思想”を熟知する選手だったからこそ、より機能した可能性もあるが)。

 そして、このプルゼニ戦では、さらなる進化の“兆し”が垣間見えた。

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