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久保建英 2年前

久保建英はなぜ苦戦した? トップ下で何もできず…。沈黙の原因とレアル・ソシエダが抱える構造上の問題とは…【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

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ラ・リーガ第5節、ヘタフェ対レアル・ソシエダが現地時間11日に行われ、2-1でホームチームが勝利している。日本代表MF久保建英は先発出場を果たすも、前半のみで交代。シュート数0本に終わるなど、全くインパクトを残せなかった。なぜ、苦戦を強いられてしまったのだろうか。(文:小澤祐作)


レアル・ソシエダは良いところなく敗戦


【写真:Getty Images】

 マンチェスター・ユナイテッド相手にあげた勝利は美しいものだったが、その代償は大きかったか、勝たなければならない試合を落としてしまった。

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 ヘタフェの本拠に乗り込んだレアル・ソシエダは、立ち上がりから怪しかった。効果的な攻めを繰り出せず、簡単にゴール前への侵入を許してしまう。試合開始わずか11分には、ひょんなことからPKを献上してしまった。

 GKアレックス・レミロが完璧にコースを読んでPKをストップしたため、これでソシエダが勢いに乗るかと思われたが、それは現実に起きなかった。相変わらずヘタフェを脅かせず、押し込まれる場面が散見。ウマル・サディクが負傷交代するというアクシデントにも見舞われてしまった。

 そして前半アディショナルタイムという最悪の時間に、ソシエダは先制点を献上。エネス・ウナルにスーパーフリーキックを沈められた。

 1点ビハインドで迎えた後半立ち上がりにも、ソシエダは失点。その直後にブライス・メンデスが1点を返したが、その後はゴールが遠く、1-2のまま試合終了のホイッスルを聴くことになった。ちなみにヘタフェは、これが今季リーグ戦初勝利である。

「我々は負けるに値した」とイマノル・アルグアシル監督が振り返った通り、この日のソシエダは良いところなしと言わざるを得ない。相手との力関係を考えれば、今季ワーストの内容とも言えたかもしれない。

 そんなヘタフェ戦、久保建英にとっても非常に苦いゲームとなった。

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