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　1899年に創設されたミランは、これまでリーグ優勝19回、国内カップ優勝5回、チャンピオンズリーグ優勝7回など、数々のタイトルを獲得してきた。その中でも、最強と謳われた時期はいつだったのか。今回は、過去40年の中からミラン史上最強チーム5選を紹介する。

88/89シーズン

88/89シーズン成績
セリエA：2位
イタリアカップ：準優勝
UEFAチャンピオンズカップ：優勝
監督：アリゴ・サッキ

　ミランの歴史で最強と言われる時代は、アリゴ・サッキ監督がチームを指揮した80年代後半だ。88/89シーズンはその中でも強烈だった。

　1986年にシルヴィオ・ベルルスコーニ氏がクラブを買収したミランは、サッキ監督のもとで成長。このシーズンは最終ラインにフランコ・バレージやパオロ・マルディーニを擁し、マルコ・ファン・バステン、ルート・フリット、フランク・ライカールトのオランダ・トリオが躍動していた。

　そのシーズンで特に語り草となっているのは、1989年4月のチャンピオンズカップ準決勝のレアル・マドリード戦。アウェイでのファーストレグを1-1で終えていたミランは、ホームで5-0と圧勝。当時最強と言われていたレアル・マドリードに完勝したことは世界に驚きを与えた。決勝ではステアウア・ブカレストに4-0で勝ち、68/69シーズン以来の欧州の頂点に立っている。