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久保建英 2年前

久保建英をより輝かせたシルバの頭脳。2人の天才が共有する崩しのイメージとは?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

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ラ・リーガ第10節、レアル・ソシエダ対マジョルカが現地時間19日に行われ、1-0でホームチームが勝利している。これでソシエダは公式戦8連勝となった。日本代表MF久保建英はこの日も先発。全体トップとなる4本のシュートを放つなど躍動した。多くのチャンスに絡めた要因とは?(文:小澤祐作)


過密日程の中でも久保建英の動きはキレていた


【写真:Getty Images】

 レアル・ソシエダに全くブレーキがかからない。ミケル・メリーノの1点を守り切ってマジョルカを下し、これでクラブ新記録の公式戦8連勝。アトレティコ・マドリードを抜いてラ・リーガ3位に浮上することになった。

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 そんなチームの連勝に、日本代表MF久保建英は大きく貢献してきた。過密日程の中でも主力としてピッチに立ち続け、高いパフォーマンスを維持している。

 マジョルカ戦も例外ではなかった。2トップの一角で先発した久保は、合計2年過ごした古巣を前に躍動。かつてのチームメイトたちを大いに困らせた。

 タイトなスケジュールの中でも、久保の動きにはキレがあった。試合開始直後に猛烈なプレスで相手のボールをカットした時点で、もはや疲労の心配の必要はなかったのかもしれない。いずれにしても、久保の体は軽そうだった。

 久保はこの日、全体トップとなる4本のシュートを放っている。そのうち枠内に飛ばしたのは3本。これだけでも、いかにマジョルカDF陣にとって脅威の存在だったかわかるはずだ。

 イマノル・アルグアシル監督も試合後に悔やんでいて通り、この内容で無得点に終わったのは反省点である。GKプレドラグ・ライコビッチが良かったのも事実だが、1点でも確実に仕留め切れていれば、チームはもう少し余裕を持って勝ち星を奪えることができたはずだ。

 ただ、それでチャンスに多く絡んだという事実が水の泡になるかと言えばそうではないだろう。レアル・マドリードのヴィニシウス・ジュニオールも、試合に出場し続け、チャンスにも絡み続けたことで課題だった決定力を克服している。もちろん単純な比較はできないが、これを継続していけば、自然と余裕は生まれ、自ずとゴールという結果がついてくるのではないだろうか。

 では、なぜ久保はここまで多くの決定機を作ることができたのか。

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