DF：ポール・コンチェスキー（現役引退）

生年月日：1981年5月15日
リバプール通算成績：18試合0得点1アシスト

　2009/10シーズンにフラムをUEFAヨーロッパリーグ（EL）準優勝、FAカップのベスト4進出に導いたロイ・ホジソンは、ポール・コンチェスキーを引き連れて10年夏にリバプールの監督に就任した。しかし、わずか半年で解任されるなど散々な結果に終わった。

　結果を残せなかったのはホジソンだけではない。一緒にフラムから加入したコンチェスキーも全く活躍することができなかった。イングランド代表で2試合の出場経験のある同選手だが、リバプールでプレーするクオリティに達しておらず、イージーなミスの連発はサポーターを呆れさせた。

　そしてホジソンが解任されてからは完全な構想外となり、リバプール加入から半年でチャンピオンシップ（イングランド2部相当）に所属していたノッティンガム・フォレストへと放出された。その後、彼がプレミアリーグでプレーしたのはレスターに所属していた2014/15シーズンだけということからも、リバプールのレベルに達していなかったことは明らかだ。

　コンチェスキーがリバプールサポーターに嫌われたのはミスが重なったプレー面だけではない。息子が毎試合のようにサポーターから叩かれ続けていることに嫌気が差した母親がSNSに「リバプールのカス野郎ども、コックニー（コンチェスキー）のことを気にするんじゃなくて、自分のチームをちゃんと見ろ。過去に縛られるな、チームはクソだ」と投稿。これを受けてサポーターからコンチェンスキーへの風当たりはさらに強くなった。