DF

バドル・バヌン
生年月日：1993年9月30日（29歳）
所属クラブ：カタールSC（カタール）
22/23リーグ戦成績：6試合出場／1得点
代表通算成績：11試合出場／3得点

　ラジャ・カサブランカの下部組織で育ちプロ契約を結ぶも、2年間は武者修行としてレンタル移籍を繰り返す。15/16シーズンから定位置を確保し、19/20シーズンにはリーグ優勝に貢献。その後はアル・アハリに加入するも結果を残せず、今季からカタールに渡っている。予選では未招集で、今年9月に9カ月ぶりの招集となったCB。

ロマン・サイス
生年月日：1990年3月26日（32歳）
所属クラブ：ベシクタシュ（トルコ）
22/23リーグ戦成績：11試合出場／0得点
代表通算成績：66試合出場／1得点

　フランスで生まれ育ち、選手としてのキャリアはセミプロとして5部リーグから始まった。当時の月給は500ユーロで、親が営むレストランで皿洗いをしながら生活していた苦労人。21歳で初のプロ契約を勝ち取り、16年からはイングランドに渡り6シーズンを過ごす。今季からトルコに活躍の場を求めた。背中でキャプテンシーを示すCB

ジャワド・エル・ヤミク
生年月日：1992年2月29日（30歳）
所属クラブ：バジャドリード（スペイン）
22/23リーグ戦成績：8試合出場／0得点
代表通算成績：19試合出場／2得点

　19歳のときにトップチームでの試合に出場し、24歳でラジャ・カサブランカに加入した。国内最高のDFのひとりと称されるようになり、18年1月にイタリアへ渡る。イタリアでは期待されたパフォーマンスを発揮できなかったが、スペインで水を得た魚となる。空中での競り合いに強いCBで、相ボールを奪い取る能力に長ける。

ナイフ・アゲルド
生年月日：1996年3月30日（26歳）
所属クラブ：ウェストハム（イングランド）
22/23リーグ戦成績：1試合出場／0得点
代表通算成績：26試合出場／1得点

　才能ある若手の育成機関として国王が設立した「モハメッド6世フットボールアカデミー」の卒業生。18年にフランスへ移り、今季からプレミアリーグに挑戦している。だが、足首の負傷で開幕から11月までの3カ月間を棒に振る。大会直前に復調した姿を見せており、本大会でも影響を感じさせない堅実なプレーで安定感をもたらしたい。

アクラフ・ダリ
生年月日：1999年5月6日（23歳）
所属クラブ：ブレスト（フランス）
22/23リーグ戦成績：10試合出場／1得点
代表通算成績：4試合出場／0得点

　カサブランカで生まれ育ち、子供の頃からファンだったウィダドACからプロとしてのキャリアを歩み始める。18/19シーズンに初めてリーグ優勝を経験し、CAFチャンピオンズリーグとリーグ2連覇を置き土産に今季からはフランスへ。A代表には18年10月に初招集されているが、初出場まで約3年間を要し21年12月に記録した。

ヤヒア・アッティヤト＝アラー
生年月日：1995年3月2日（27歳）
所属クラブ：ウィダドAC
22/23リーグ戦成績：8試合出場／1得点
代表通算成績：3試合出場／0得点

　OCサフィでプロとしてのキャリアをスタートさせる。19年にはギリシャへ渡るが、半年後には双方合意の上で契約を解除。その後はウィダドACへ移籍して、2度のリーグ優勝とCAFチャンピオンズリーグのタイトルを獲得している。A代表には最終予選で初招集され、わずか3試合の出場でW杯行きを決めた左サイドのスペシャリスト。

ヌサイル・マズラウィ
生年月日：1997年11月14日（25歳）
所属クラブ：バイエルン・ミュンヘン（ドイツ）
22/23リーグ戦成績：11試合出場／0得点
代表通算成績：15試合出場／2得点

　05年にアヤックスに加入し、18年にトップチームに昇格する。今季からバイエルンに移籍し、右SBとして定着している。20歳でA代表に招集され順調にキャリアを積み上げていたが、19年8月に就任したハリルホジッチ前監督と練習中の飲水が原因に衝突。以後は代表から遠ざかっていたが、監督解任をきっかけに再び招集されている。

アクラフ・ハキミ
生年月日：1998年11月4日（24歳）
所属クラブ：パリ・サンジェルマン（フランス）
22/23リーグ戦成績：14試合出場／3得点
代表通算成績：54試合出場／8得点

　レアル・マドリードの下部組織で育ったタレントはドルトムント、インテル、パリ・サンジェルマンと確実にキャリアアップし、24歳にして数々のタイトルを手にしている。A代表では17歳11カ月7日というモロッコ代表史上2番目になる若さでデビュー。19歳で前回大会も経験しており、今大会では名実ともにチームの中心になる。