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カタールW杯最高の右サイドバックは誰だ? サッカー選手RSB能力値ランキング1~10位

シリーズ:カタールワールドカップ能力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

4位:アクラフ・ハキミ(モロッコ代表/パリ・サンジェルマン)


【写真:Getty Images】


生年月日:1998年11月4日
市場価値:6500万ユーロ(約78億円)
22/23リーグ戦成績:14試合3得点1アシスト
モロッコ代表通算成績:54試合8得点7アシスト

 出場機会を求め、2018年夏に期限付き移籍で渡ったボルシア・ドルトムントで台頭。加入後すぐに即戦力としてリーグ戦優勝争いに大きく貢献し、19/20シーズンには公式戦9得点10アシストと抜群の存在感を発揮した。しかし、レアル・マドリード復帰後はジネディーヌ・ジダン監督の構想に入ることは出来ず、インテルへと放出されることに。同クラブを経て、昨夏加入したパリ・サンジェルマンでは瞬く間に不動の右SBへとステップアップし、チームの国際レベルでの躍動を支えている。

 圧倒的な「スピード」を活かした攻撃参加がこのモロッコ人SBの最大の強みだ。カウンター時には驚異的な速さでサイドを駆け上がり、オーバーラップやインナーラップなどの複数の選択肢を使い分け、攻撃に厚みを加える。更に、90分間何度でもスプリントできる持久力も兼ね備えており、相手にとっては非常に厄介な存在となる。

 ただ縦への速さがある荒削りなSBではなく、限られたスペースで相手を翻弄する繊細さも持ち合わせる。レアルのカンテラ(下部組織)時代に培った「テクニック」を駆使した「ドリブル」で自ら局面を打開することができる頼もしいプレーヤーだ。

 「攻撃力」に定評のあるハキミだが、一方で課題は「守備力」。インテル在籍時にアントニオ・コンテ監督の指導の下、守備面での強化を図ったが、今なおポジショニングなどの部分で改善が必要。能力値自体は「75」と決して低くはないが、更なる高みを目指すためにはディフェンス面での進化が必要不可欠だろう。

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