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カタールW杯最高の右サイドバックは誰だ? サッカー選手RSB能力値ランキング1~10位

シリーズ:カタールワールドカップ能力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

2位:トレント・アレクサンダー=アーノルド(イングランド代表/リバプール)


【写真:Getty Images】


生年月日:1998年10月7日
市場価値:7000万ユーロ(約84億円)
22/23リーグ戦成績:14試合1得点0アシスト
イングランド代表通算成績:17試合1得点4アシスト

 2位にランクインしたのはリバプールアカデミー史上最高のSBとの呼び声も高いトレント・アレクサンダー=アーノルドだ。18/19シーズンに大幅に出場時間を伸ばすと瞬く間に不動の右SBとしての地位を確立。同シーズンのリーグ戦に記録した12アシストはDF史上最多の数字としてギネス世界記録に認定された。同年のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)では10試合に出場するなどの大活躍を見せ、14年ぶりの優勝に大きく貢献。その後も重要なピースの1人としてチームを支え続けている。

 この若きSB最大の武器は世界屈指の「パス」精度だ。右足から繰り出されるクロスボールは相手DFが嫌がる位置に正確に放たれる。18/19シーズン以降は毎季で公式戦10アシストほど記録し続け、昨季はキャリアハイとなる19アシストという驚異的な成績を残した。「パス」の能力値は「90」と右SBとして最も高い数字となっている。

 また、「IQ」も非常に高く、視野の広さにも定評がある。右サイドだけでなくピッチ全体を広く使うことができ、正確無比な「パス」精度でサイドチェンジを展開できるのもアレクサンダー=アーノルドの魅力の1つだ。この「IQ」の高さが特に発揮されたのは18/19シーズン準決勝のバルセロナ戦。敵はもちろん味方の意表も突いたCKからディヴォック・オリギの得点をお膳立てし、チームを決勝へと導いた。視野の広さに加え、柔軟性やずる賢さがこの若きSBを世界最高のSBへと伸し上げた大きな要因だろう。

 「攻撃力」は疑いの余地がないが、「守備力」に関しては不安の声が挙げられ続けている。デビュー当初に比べ、守備面は若干成熟したが、依然として弱点の1つであることに変わりない。まだ24歳と発展の余地は十分あるが果たして今後「守備力」を向上させることは可能なのだろうか。

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