フットボールチャンネル

ガッカリ…。カタールW杯アジアワーストイレブン。サッカー日本代表から選出の2人とは?

シリーズ:カタールW杯ワーストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

DF


【写真:Getty Images】


ナサニエル・アトキンソン(オーストラリア代表/ハーツ)
生年月日:1999年6月13日
代表通算成績:6試合0得点0アシスト
カタールW杯成績:1試合0得点0アシスト

 オーストラリア代表はグループリーグで2勝1敗の成績を収め、2006年のドイツ大会以来となるワールドカップ・ベスト16入りを果たし、歓喜に沸いた。しかし、ナサニエル・アトキンソンにとっては後味の悪い今大会になったと言えるかもしれない。

 アトキンソンはグループリーグ第1節のフランス代表戦で先発出場を果たした。しかし、後の得点王キリアン・エムバペとのマッチアップに悪戦苦闘。32分には自身の軽率なミスから痛恨の逆転弾を献上しており、さらには地上戦11回でわずか4回の勝利(データサイト『Sofa Score』を参照)に終わるなど良いところがなかった。試合後には「失望している。2失点目は全責任を負うつもりだ」と反省を述べていた。

 そのフランス代表戦で負傷したアトキンソンは続くチュニジア代表戦でメンバーから外れると、第3節デンマーク代表戦とラウンド16のアルゼンチン代表戦はミロシュ・デゲネクに右サイドバックのポジションを譲ることに。チームに大きく貢献できたとは言えないだろう。


【写真:Getty Images】

ホセイン・カナーニ(イラン代表/アル・アハリ)
生年月日:1994年3月23日
代表通算成績:36試合2得点2アシスト
カタールW杯成績:1試合0得点0アシスト

 2015年にイラン代表デビューを果たしたホセイン・カナーニは、ロシアワールドカップ後より主力に定着。カタールW杯のアジア最終予選では全試合でフル出場を達成しており、本大会出場に大きく貢献してきた。ところが、カタールの地では輝くことができなかった。

 グループリーグ第1節のイングランド代表戦で先発を外れたカナーニは3点ビハインドで迎えた後半より出場。しかし、相手の勢いを止めることができず、追加で3点を与えてしまった。45分間のプレーで地上戦勝利は3回中わずか1回。さらにドリブル突破2回を許し、ポゼッションロストは3回を数えるなど苦しい内容に終わっている(いずれもデータサイト『Sofa Score』を参照)。

 その後のウェールズ代表戦とアメリカ合衆国代表戦では出番が訪れず、大会直前まで主力だったカナーニにとって初めてのW杯は1試合、たった45分間のプレーに留まった。大会終了後にフランスの大手メディア『レキップ』が発表したワーストイレブンに、不名誉ながら名を連ねている。


【写真:Getty Images】

ブアレム・フーヒ(カタール代表/アル・サッド)
生年月日:1990年7月9日
代表通算成績:82試合12得点5アシスト
カタールW杯成績:3試合0得点0アシスト

 カタール代表はグループリーグの3試合で7失点を喫している。うち5失点は流れの中から許したものであり、世界とのレベルの差は誰の目にも明らかだった。ちなみに、今大会においてグループリーグ全試合で複数失点を喫したのは、アジアではカタール代表のみとなっている。

 ブアレム・フーヒはDF陣の最年長選手の1人として安定したパフォーマンスを示すべきだったが、残念ながらそうはならなかった。ボールウォッチャーになることが多く、判断力も良くない。そして最もいただけなかったのは、軽率なプレーから2失点を招いたことである。

 負ければ終わりのグループリーグ第2節、セネガル代表戦では、なんてことないボールをボックス内でクリアミスし、それを相手に拾われて痛恨の先制点を許している。そして第3節のオランダ代表戦では、クロスボールを頭で弾こうとするも後ろに逸らしてしまい、失点の引き金となった。最終ラインを牽引すべき存在が、逆に足を引っ張ってしまったと言わざるを得ないだろう。


【写真:Getty Images】

ホマム・アフメド(カタール代表/アル・ガラファ)
生年月日:1999年8月25日
代表通算成績:31試合2得点2アシスト
カタールW杯成績:3試合0得点0アシスト

 カタール代表は自国開催のワールドカップであまりにも不甲斐ない結果を残した。エクアドル代表、セネガル代表、オランダ代表相手にあっさりと敗れ、世界との差をまざまざと見せつけられている。23歳と若いホマム・アフメドも、それを痛いほど感じたことだろう。

 攻撃力が売りのサイドバックだが、それゆえ背後のスペースを突かれることが多く、1対1の守備でも軽さを見せるのがウィークポイント…という大会前の評価が、そのまま本番の舞台で露わになっていた。各国の曲者たちを前に苦戦を強いられ、3試合でチーム最多のファウル数を記録。簡単にクロスやシュートを上げられることも目立った。

 データサイト『Sofa Score』による平均レーティングは「6.23」であり、低評価を連発したカタール代表内でもワースト3位タイというお粗末ぶりだった。これを受け、同サイトが選出したグループリーグ・ワーストイレブンにクリスティアーノ・ロナウドらと共に選出されている。

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top