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なぜマンUに逆転負け? 欧州で勝てないバルセロナは「成長している」のか?【EL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

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ヨーロッパリーグ(EL)・決勝トーナメントプレーオフの2ndレグ、マンチェスター・ユナイテッド対バルセロナが現地時間23日に行われ、2-1でホームチームが勝利した。これでバルセロナは2戦合計4-3となり、敗退。先制しながらも、なぜ逆転負けを喫したのか。(文:小澤祐作)


45分間はバルセロナが上手


【写真:Getty Images】

 昨年夏に大型補強を敢行したバルセロナのヨーロッパ主要大会での冒険は、予想以上に早く終わりを迎えることになった。

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 ヨーロッパリーグ(EL)・決勝トーナメントプレーオフの2ndレグ。ホームでの1stレグで2-2と勝ちきれなかったバルセロナは、オールド・トラフォードに乗り込み、ラウンド16進出を目指した。

 前半はバルセロナペースだったと言っていいだろう。マンチェスター・ユナイテッドもチャンスは作っていたが、よりらしいサッカーを披露していたという点では、アウェイチームの方が上だった。

 とくに中盤の働きが良かった。この試合でスタメン復帰を果たしたセルヒオ・ブスケッツのパス捌きは見事で、ユナイテッドのプレスをうまく無効化している。フランク・ケシエも随所で良い動きを見せており、フレンキー・デ・ヨングに関しては前半のMVPに選ばれても不思議ではないほどの輝きを放っていた。

 先制点も奪うことができた。デ・ヨングのドリブルでの剥がしを起点に右サイドから崩すと、最後は相手のクリアを拾ったアレックス・バルデがブルーノ・フェルナンデスに倒されてPKを獲得。これをロベルト・レバンドフスキが落ち着いて決めてみせた。

 先制後はユナイテッドに決定機を作らせず、バルセロナはペースを握ったまま、そして2戦合計スコアで上回った状態で後半に向かうことができた。流れとしてはまさに「最高」だ。

 ところが、後半は一変。バルセロナは地獄に突き落とされることになる。

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